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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
魔王とティータイム
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あ簡単に説明すると、あのゲームは誰かにクリアされても主催者側の勝利でも音央お姉さんか鳴央お姉さん、もしくは両方に破滅の属性が付く予定だったの。」
「そんなふうになってたんだ?」
「うん。プレイヤーの生贄によって開放されれば、村一つを犠牲に開放された、という形で二人に破滅の属性が、どちらかが死ぬことによって終了すれば、絶望から破滅の属性が付くはずだったの。けど・・・」
「俺が想像しなかった方法で開放してしまった?」
「そう。だから前からどんな人か興味があったんだけど・・・」
「会ってみてどうでした?」
「優しいお兄さんって感じがする!」
笑顔でそういう様は、もう何度目かわからないが魔王には見えない。
ちなみに、あの終わるタイミングを決められるルールも破滅の属性を与えるためのものだ。
自分を助けた人を殺す、そのための時間だ。
「そりゃどうも。じゃあ次に、俺の話が破滅の物語ってのは?」
ヤシロは一輝の過去話に対して『とっても悲しい、破滅の物語』と言っていた。
そこについての質問だろう。
「うーん・・・それについて答える前に、こっちからも質問いい?」
「こっちから聞いてばっかりだったな・・・どうぞ。」
「じゃあ、お兄さんはその後どうしたの?」
「その後、とは?」
「大切な人たちの埋葬をした後だよ。」
「ああ、そこか。あの後はどこから聞きつけたのか政府の人たちが来た。」
「なにをしに?」
「一つ目に、ご神体を回収しに来た。」
「ご神体?」
「ああ。大体のご神体は強力な武器だから、頭首がいなくなり、他に奥義を窮めたものがいない以上持つ権利はないって名目のもとにな。ついでに、全く同じ名目のもとに苗字を取られたから、母さんの旧性の寺西に変えた。」
「で、お兄さんは渡したの?」
「いや。ちょうど神社が倒壊してたからあんなかにあるって言ってちょろまかした。」
「うわお。」
「なんか、嫌味ったらしく言ってきてむかついたからな。」
「それで逆らったんだ?」
「そういうこと。たぶん、いまだに必死になって探してるんじゃないかな?
俺の一族のはそれだけの価値があるものだし。」
一輝の言葉に、警戒して話に参加してこないメイド二人はジト目を向け、ヤシロはこらえきれずに吹き出した。
「あはははっ。お偉いさんがありもしないものを探す・・・面白い光景だねっ。」
「笑いをこらえるのに必死だったよ。んで、二つ目は俺を保護するって名目で思い通りに動く強い陰陽師を作ろうとしてたな。」
「そっか・・・親も住むところもなくなったのを利用しに来たんだ。それはどうしたの?」
「白澤を殺した分の報酬が、三十年は遊んで暮らせるレベルのものだったから、それを見せて無視った。」
「そんなにあったんだ?」
「霊獣殺しの報酬
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