暁 〜小説投稿サイト〜
問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
死
[1/2]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
一輝は「一体出たから十体はいるだろ。」という、とある黒い虫のような考えで山中を散策し、追加で計二十体の鬼を陰陽術で退治し、帰宅のためバスに乗った。
既に九時を過ぎているが妖怪退治なら門限はないし、階段の無い裏から入る気なので、気にしていない。
「今日の成果は鬼が二十一体。買ったものはラノベが十冊だから、お金はプラスだな。」
一輝は基本的に、ラノベにDVD、CDを買う金を稼ぐために妖怪退治をしている。
「さて、この時間だとまだ修行やってるやつらがいるだろうし、静かに行かないと。」
門限がなくても、父の言うことを無視して出掛けたので、面倒なのだ。
まあ、次の日には会うことになるのだが、また逃げる気なのだろう。
そして、神社までたどり着くが…
「なんだ、この感じ…?」
今いるのとは反対側、表から禍々しい気配を大量に感じていた。
「普通の妖怪もたくさんいるみたいだけど…」
気配の中に一つ、変なものを感じ、さすがにあせり、表に走る。
そしてそこにたどり着くと、
「なんだよ…これ…」
そこには大量の妖怪と、そいつらに殺されたであろう、たくさんの人の死体があった。
「一輝か!?」
その中、唯一生き残っていた人間、一輝の父親が駆け寄ってくる。
「父さん、これはいったい…?」
「説明するからついてこい!!」
一輝の父親は一輝の手をつかみ社の中に入り、
「式神展開!“防”!」
持っている防御の式神を全てだし結界を張らせる。
一輝の父でも数十分くらいはもつだろう。
「で?何があってあんな集団が…ってか、なんで別の種類の妖怪が力を合わせてるんだ?」
「解らんが、同じ目的を持った妖怪をまとめあげた親玉がいる。」
一輝は言葉を失う。
妖怪に同じ種族の集まりはあるが、別のやつらが大量に集まるなど、ぬらりひょんが率いた百鬼夜行しか、一輝は知らない。
そして、ぬらりひょんは一輝の一族と契約し、それぞれの檻の中にいる。
「そんなことを出来るようなやつってもう…」
「ああ。霊獣位だろうな。」
もちろん、妖怪と霊獣では強さの桁が違う。
強さとしては、
妖怪、魔物<<<<<霊獣<<<<<<<<神
って感じだ。
妖怪の群れに加え、そんなやつが相手では一輝の父親では歯がたたない。
だから、一輝は提案する。
「俺がメインで戦うから、サポートを…」
「ダメだ。俺が一人で戦う」
「それで勝てるわけ無いだろ。」
「ああ、だろうな。」
「だったら…」
サポートにまわれ、そう言おうとした一輝を父がさえぎる。
「だが、お前が逃げる時間くらいは稼げる。」
「!!」
「確かに俺は一輝より弱い。それでもお前の親だ。そして、子供を守るのは親
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ