暁 〜小説投稿サイト〜
問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜

[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
の仕事だ。」

そう言いながら、父親は立ち上がる。

「ダメだ!俺も、」
「最後くらい親の言うことを聞かんか!」

その言葉に、強い覚悟を感じ一輝は動けなくなる。

その姿を理解したと見た父親は、社から出ていく。
妖怪たちと戦い、死ぬつもりで。

そして、残された一輝は一人愚痴る。

「勝手に決めやがって…ふざけんなよ…」

そして、倉庫から式神をつかみ取り、

「式神展開。社にありしすべてのものを運び、我が背にある蔵に入れよ。」

後ろに空間倉庫を開き、命令を出す。

「さて、俺はご神体を回収するか。」

一輝は祀られているものを倉庫に運び入れていく。

そして、一番奥にあった刀、ご神体を運び入れたとき、ちょうど式神たちも回収を終えたようで一列に並んでいた。

「解。」

一輝は式神たちも倉庫にしまい、正面の出口を開く。
そこには、足を折り、妖怪たちに囲まれる父の姿があった。

「一輝…なぜ逃げていない…」
「俺は、家族を殺されておとなしくしてはいられないんでね。」
「ダメだ…今からでもにげ」
「うるせえよ。」

一輝の父は、言葉の途中で殺された。
そして、父の檻の中身、鬼道の一族が封印してきたすべての魂が一輝の檻の中に継承された。

「お前たちは何が目的で手を組んでるんだ?」

一輝は妖怪たちに問いかけた。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ