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DQ1長編小説―ハルカ・クロニクル
Chapter-Final 最終話
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とても綺麗なお姫様だったね」
「はい。父さん母さん、僕を生んでくれてありがとう。僕は父さん母さんの分まで生きていくよ。ローラ姫と、いつか生まれる子供達と……」
すると、父さんは僕の頭を撫でた。
「ハルカ、可愛い僕達の息子、自慢の息子だな。さて、僕達はもういかなければ。ハルカ、ありがとうな」
「ハルカ、大好きよ」
父さん母さんを始めとしたドムドーラの人々、ガライの姿が薄れていく。
「私も行きます。ハルカさん、何度もお礼を言いますが、ありがとうございました」
「はい、ありがとうございました!!」
人たちは消えた。また、何もないドムドーラに戻る。
僕は兜を被り、そっと、一筋の涙を流した……。
本当に、ここへ来てよかった。

少しずつ暖かくなってきた。アクアマリンの月に入る。
ラダトーム城は少しずつ、式の準備が始まっている。
「ハルカ様……いろんな気持ちが混じっていますの。勿論、嬉しいのです。でも」
「……寂しいのですね?僕ともにここを離れるから、ラダトームにいられるのが残りわずかだから」
「ええ。でも、皆さん優しいのねハルカ様と私を祝福してくださるの」
ローラ姫は顔を赤らめながら、左手薬指の指輪を見つめる。僕も照れている。
「僕達、夫婦になって、ここを旅立つんだよね」
「ええ、ハルカ様」
僕とローラ姫はそっと口付けをした。


そして、アクアマリンの月の中旬。祝福の鐘が鳴った。
ローラ姫は美しい純白のウェディングドレス。僕はロトの鎧姿だった。
カーペットの上をゆっくりと歩く僕達。
人々は「おめでとう!」「奥さん大事にしろよ!」「お似合いだね!」と声をかけてくれる。
かつての戦士団の仲間達は、「出世したな!」「羨ましいぜ!」「幸せでいないとオレ達も困るぞ!」と彼らなりに僕を祝福してくれた。
参列者の中にはイアン一家も居た。当然の如く嬉しそうに楽しそうに僕達を祝福してくれた。
「ハルカ様……」
「ローラ姫、美しいですよ。あ、これはいつものことですね。今日は一段と美しいです」
「まあっ」
僕もローラ姫も嬉しそうで。幸せだった。
僕達は夫婦の誓いをし、指輪交換をし、そして誓いのキスをした。
暖かい気候、温かい祝福。
「おめでとう!お幸せに!」
花が舞う。ライスシャワーが降りかかる。
ローラ姫は僕に寄り添うようにして、一緒に歩いていた。
僕達は、今日から夫婦になったんだ。
ラルス王もマリサ王妃も僕とローラ姫の結婚を祝ってくれた。ラルス王は、
「ああ、生きているうちに娘のウェディングドレス姿を見られて良かったぞ!」
と嬉し泣きをしていた。ちょっとオーバーな気もするけれど…、でも喜んでくれてよかった、と僕は思う。

披露宴が行われた。宴会場は大いに賑わい、楽しい一時だった。
ローラ姫は泣きな
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