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DQ1長編小説―ハルカ・クロニクル
Chapter-Final 最終話
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る者、早速酒盛りする者。
「勇者ハルカ凱旋だ!そうだ!めでたい事続き!国王の再婚と勇者ハルカの凱旋!」
ラルス王の再婚は本当だった。そういえば、前々から何かそれを匂わせることはあったが、まさか本当に実現するとは。
と、なると心配なのがローラ姫である。反対している素振りは無かった気はするが…。
「あの、ローラ姫は……」
「私なら、ここに!」
階段にローラ姫が立っていた。嬉しそうに手を振っている。
「ローラ姫!あの、」
僕は急いでローラ姫のところへ駆け寄った。今のところ、嬉しそうなのだが。
「ハルカ様!竜王を倒されたのですね!私は嬉しゅうございます!」
「ええ。僕も嬉しいのですが……あなたのお父様が」
「ええ。知っていますわ。私にも紹介してくれました。マリサという名前で、私にも優しく接してくださいました。目の色が私とかつてのお母様と同じ緑色なんです。きっと、私が成長したと思ったのでしょうね。私は受け入れます。お父様も元気になってくれました。お父様には新しい王妃と幸せになってくれることが、私の願いです」
やわらかな優しい笑みを浮かべたローラ姫。
「優しいのですね」
「ええ。それに、お父様はハルカ様と私の中も分かってくれたからなのかも知れませんしね」
「ラルス王……」
もしかしたら、僕の気持ちを読んだのかもしれない(だとすればスゴイ?)。
「そうだ、ラルス王にも報告しなければ!解っているかもしれませんが、やはり顔見せですね」
「ええ」
僕達は一緒に謁見の間へ行く。

ラルス王の隣には、女性が立っていた。彼女がマリサという女性だろう。
髪は銀色、目はローラ姫といったとおり緑色。やや釣り目だが、気が強そうという感じではなかった。
「あら、ローラちゃん、彼氏、近い未来の旦那様かしら?ふふ、格好いいわね」
うふふと、上品に笑う。
「マリサお母様……」
ローラ姫は照れ笑いをする。僕もつられて赤くなる。
「おお。勇者ハルカか!全ては古い言い伝えのままであった!さすが勇者ロトの血を引くものだな。そこでお願いがある。そなたこそこのラダトーム王国を治めるにふさわしいお方だと私は思う。私に代わってこの国を治めてくれないか?」
え?確かラルス王、新しい王妃と結婚すると言って……。僕に王位を譲ると言うのか!?
まあ、僕の答えは決まっているのだが。
「いいえ。もし私の治める国があるのなら、それは私自身で探したいのです」
「やはりそうか。もしかしたらと思ったが、やはりここを出て行くのだな?私は止めない。恐らく、ローラ、お前もハルカについていくのだろう?」
「…………ハルカ様が良いと言ってくれたらですが」
そう言うと、ローラ姫は僕のほうを見る。
「ハルカ様、あなたの旅に私もお供しとうございます。私も……連れてってくださいますか?
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