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DQ1長編小説―ハルカ・クロニクル
Chapter-Final 最終話
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ムの誇り!」
「勇者ロトの再来だ!」
「勇者ハルカさん、握手してください!」
街の人々は少し興奮気味で、僕は一気に人々に取り囲まれる。
下手すれば身動きが取れなくなる……。
「あ、あの……」
困惑した僕は必死に人をかき分け、何とか進む。
「と、ところで今日は何日、です、か……?」
更に何を思ったのか僕は日付を聞いた。
「ああ、ガーネットの月の25日ですよ。長く帰ってこないので心配してました」
「そうですか、ありがとうございます」
少し歩くとようやく人ごみから開放された。ふと見ると、旅立った時に僕についてきた少女、マーラが。
マーラは別の男といい感じになっていた。新しい彼氏が出来てうれしそうだ。
「あら、勇者ハルカさん、ローラ姫とお幸せに!」
……なんか僕、同じような事言われている気がする。まあ、僕とローラ姫の仲が公認されていると考えると、悪い気は全くしないが。
そうだ、会いに行かなければならない人たちがいる。
僕は足早にそこへと向かった。
そこ、そう、イアンさんたちの家(食堂)である。
「イアンさん!イアンさん!」
「おお!帰ってきた!!勇者ハルカの凱旋だ!」
「お帰りなさい!ハルカさん!」
「私、嬉しいです!竜王を倒されたのですね!」
イアンさんはもちろんのこと、サユリさんもエリカちゃんも幸せそうな笑顔だった。
「ハルカ、もうすっかり大人だな。旅立ちの時とは別人みたいだ……」
「いえ、僕はまだ…」
しかし、イアンさんは寂しそうな表情を浮かべた。一年も経っていないのに、老けた気がする。気のせいだろうか。
「俺もだいぶ衰えてきたな。死ぬ気はさらさら無いがな」
「衰えたなんてそんな事。僕にとっては今でも大切な友人ですから!」
「ああ、ありがとう、ハルカ!俺も同じだぜ!」
イアンさんは笑顔を見せる。良かった。笑顔は変わっていない。
「サユリさん、お世話になりました。保存食、美味しかったです」
「あらあら、お役に立てて光栄だわ」
「ハルカさん、私はお父さんとお母さんと違って力になれなかったけど……」
「そんな事無いよ。君も僕のこと信じてくれて嬉しかった」
「えへへ」
エリカちゃんは照れ笑いをする。
僕はそれからイアンさん一家と少し話をした。僕はいずれかここを離れることを話した。
3人とも寂しそうな表情を浮かべたが、「頑張って」と声援を送ってくれた。
「……あ、そうだ、ラダトーム国王が再婚するって聞いたな」
「え!?」
「いつかは解らないが、勇者ハルカが竜王を倒した後にすると言っていたぜ」
「あの、僕、城へ行ってきます!」
「ああ、気をつけていけよ!」
僕はイアンさん一家に手を振った。笑顔で。

ラダトーム城。
当然の如く、僕が入ってきた途端、人々は大いに沸いた。
歌う者、踊
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