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DQ1長編小説―ハルカ・クロニクル
Chapter-6 第23話
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ら一週間もたっているとは。時間感覚が狂うはずである。
床が整地されたような平らな土に変わったとき、ハルカは目的地に近づいたと悟る。
「待て」
「お前は」
「私は死神の騎士だ」
またハルカの目の前に魔物が現れる。悪魔の騎士を赤く染めた魔物。
「竜王の元へは行かせない!ベギラマ!」
ハルカはとっさに避ける。その際、しりもちをつくように少し転んでしまった。
体勢を立て直すと、ロトの剣を抜こうとする。
しかし意思とは違い、手を死神の騎士の方にかざしていた。
「ベギラマ返しか?良かろう…」
死神の騎士は余裕で笑っていた。
「ああ、その通りだ。お前のより威力の高い物を見せてやる。ベギラマ・スパーク!!」
「!?」
それは、デイン系を習得できないハルカが考え付いた、ベギラマを強化した魔法だった。それは炎と言うより閃光もしくは雷光の光だった。光は一気に死神の騎士を攻め立てる。
1分も経たずに、死神の騎士は崩れ去る。
「先に行ってやる。そして竜王をね」

最下層。
一気に明るくなる。
「目的も近づいたようだな……」
そこも強力な魔物が棲みついていた。ハルカはロトの鎧姿に姿を変える。そして、次々と魔物を倒していく。
ロトの剣は明らかに今までのより強かった。
(ロト様の剣!)
与えるダメージは大きい。

そして、赤いカーペットが見えた。竜王が近くにいると言うことを示している。
(……竜王!)
胸が高まる。夏から倒す為に鍛えてきた。今、その時が来た。

いよいよ、ハルカは最終決戦へと向かう。勇者ロトの子孫として、一人の勇者ハルカとして!
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