第十話 どうして俺を頼るんだ
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い顔ぶれでは有りませんか」
総参謀長が三度目の溜息を吐いた。
帝国暦 486年 7月 5日 オーディン 新無憂宮 翠玉(すいぎょく)の間 エーリッヒ・ヴァレンシュタイン
何が楽しいんだ? 俺は全然楽しくないし嬉しくない。また俺に負担がかかるじゃないか。皆で俺を苛める、どう見てもそうとしか思えない。さっきまで美味しかったカトフェルサラダも全然美味しいとは感じられない。何でこうなる? オーディンの馬鹿野郎、お前なんか大っ嫌いだ。
皆が俺を見ている、期待に溢れた視線だ、断られるとは思っていないんだろう。まあ実力は有るし頼りになるのも確かだ。それに一緒に戦ったんだから困っているのを知らぬ振りは出来ないか。受け入れるしかないな……。つまり彼らの艦隊編成を手伝う、いや俺が責任を持つという事になる。頭が痛いよ、なんでこんな事になるのか……。
「分かりました、歓迎します」
俺が答えると皆が嬉しそうな表情を浮かべた。良いよな、気楽で……。しようがないな、あの連中を呼ぶか。元帥府も大きな建物が必要だ、物件を探しに行かないと。俺、過労死しそうだ……。
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