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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
常盤台中学襲撃事件
Trick41_熱血が皮肉って意味が分かったわ
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しろ。

 そろそろ時間だ、準備しろ』

御坂と宗像は気合を入れ、階段の方を見る。




数秒後、現れたのは猟犬だった。

「え?」

御坂が見たのは人間だ。間違いない。

だが、その複数の残像から見えたのは獰猛で餓えた(けだもの)そのものだ


御坂が驚きから戻ってきたときには戦闘は開始されていた。

宗像ひとりで4人の男と対峙。

駆動鎧(パワードスーツ)と違い、軽装な戦闘服(バトルスーツ)
攻撃に使っているのは銃ではなくナイフ。

その襲いかかる速度、殺気、チームワークは猟犬そのもの。

宗像も足(エア・トレック)だけでなく両腕(かたな)を使って受け止め反撃していた。
だが、それが精一杯。

「速い・・・・

 宗像さん、信乃にーちゃんとの戦いは茶番だって言っていたけど
 本当だったのね。全然違う」

御坂が知る中で最も激しい接近戦は、少し前のビックスパイダー事件であった
信乃と宗像の打ち合いだった。

だが、信乃と宗像は味方であり、騙すために攻撃をしていた。

はた目から見れば嘘の戦いとは思えなかったが、目の前の戦いが証明になった。

本物の殺気。本物の打ち合い。本物の鬩ぎ合い。


   本当の殺し合い


宗像が戦えるか聞いたことに、「はい」と素直に答えなくて良かったと心底思う。

そんな恐怖を感じながも、学園都市第3位のプライドが、
逃げることも目を逸らす事も許さなかった。

宗像が抜かれれば、すぐに自分が倒す。そう決めて御坂は覚悟を“決めていた”。

しかし、今はその自信が無い。

もしあの≪一匹≫が自分に向かえば、言うまでもないだろう。

「ッ・・・さすがに4人の動きは殺せないな」

御坂に聞こえるギリギリの大きさの声で宗像が言った。

相手を殺してはいけない。

相手に流血される怪我を負わせてはいけない。

4人を1人で対処しなければならない。

全員を自分に向けさせるような行動をしなければならない。

それだけの理由があれば、宗像といえど互角が精いっぱいだった。

「どうしよう・・・私にできる事は・・・・

 あんな近距離で戦ってたら電撃も砂鉄も、超電磁砲(レールガン)も危ないし・・

 なんで私の能力は細かい事が出来ないのよ!!」

『宗像が危険だな。

 平民(みさか)、高貴なる私から命令を与えてやる。


 愚民(ひとり)平民(おまえ)の所に来るから数秒間、時間を稼げ』

「え? それってどういう『宗像、通せ』

 って来た!?」

宗像が相手をしていた1人が御坂へと向かってきた。

宗像はそれを追わず、残りの3人に刃を向ける。

「やっ
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