戦闘校舎のフェニックス
第16話
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
男は部長の腕をつかむが
「・・・離して頂戴。ライザー」
低い声でそういう。かなり怒っているようだ。
そしてこの男の名前はライザーと言うのか。
「おい、あんた。部長に対して無礼だぞ!つか、女の子にその対応はどうよ!」
イッセーが男に言う。
「あ?お前誰?」
男はイッセーを見下しており、イラつかせた口調で聞く。
「俺はリアス・グレモリー様の眷属悪魔!『兵士』の兵藤一誠だ!」
イッセーは高らかに名乗りを上げるが
「ふーん。あっそ」
男は興味が失せたのか。適当に返していた。
「つーか。お前こそ誰だよ?」
イッセーが男に問う。
男は驚いた表情をし、部長の方を向く。
「・・・あれ?リアス、俺の事話してないの?」
「話す必要がないもの」
「あらら、厳しいことで」
部長とそんなやり取りをしているがまだ名乗らない。
そこにグレイフィアさんが介入してきた。
「兵藤一誠様。望月朔夜様」
「は、はい」
「はい」
「この方はライザー・フェニックス様。純血の上級悪魔で、フェニックス家の三男でございます」
フェニックス。日本じゃ不死鳥で有名だが、悪魔としてもその名がある。確か序列37番目の侯爵を持つ悪魔だったか。
「そして、グレモリー家次期当主の婿殿でございます」
ということは
「つまり、リアスお嬢様とご婚約されておられるのです」
「えええええええええええええええ!!!!!!」
イッセーが五月蠅いが驚きは理解できる。
この男が部長の婚約者とは。
◇◆◇
「いや。リアスの『女王』が入れてくれたお茶はうまいね」
「痛み入りますわ」
部長の婚約者であるライザーが朱乃さんのお茶をほめる。
朱乃さんもそれに笑って答えているが、表情だけだ。声も笑っておらず口調も冷ややかなものだ。
そして、ライザーは部長に絡んでいるが明らかに嫌悪されている。
俺たちはその様子を離れてみている。
イッセーはその様子にイライラしていたが今度はにやけだした。
・・・何を考えているんだ?まぁ、卑猥な妄想だろうが。
そのとき
「いい加減にして頂戴!!」
部長がライザーに言う。堪忍袋の緒が切れたようだ。
「ライザー!以前にも言ったはずよ!あなたとは結婚しないわ!」
「ああ、以前にも聞いたよ。だが君のお家事情は意外と切羽詰まってると思うんだが?」
「余計なお世話だわ!私が次期当主である以上、婿は自分で決めるつもりよ。お父様もお兄様も皆急ぎすぎてるのよ!当初の話じゃ私が大学を出るまで自由にさせてくれるはずだったじゃない!」
「その通りだ、リアス。君は基本自由だ。大学に行ってもいいし、眷属も自分で決めていい。だが、先の戦争で減ってしまった純血悪魔の血を絶やさないことは悪魔全体の問題
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ