戦闘校舎のフェニックス
第16話
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みた。
だが、祐斗も知らないようだ。
「朱乃さんなら知ってるよな?」
「朱乃さんは部長の懐刀だからね。知ってると思うよ」
眷属にも話していない事に俺が立ち入るのはやめといたほうがいいだろう。
下手に深く考えて迷惑をかけるのもいただけないからな。
旧校舎に入る手前で祐斗が止まる。
「・・・僕がここまで来て初めて気配に気づくなんて・・・」
「・・・誰かいるのか?」
「うん、あの人が直接来るなんてね」
あの人?どうやら祐斗が知っている人物のようだ。
祐斗の顔が強張っているが警戒した様子はないので大丈夫だと思うが最低限の警戒はしておこう。
そうして、旧校舎の中を進み部室につく。
中に入ると、銀髪のメイドが居た。
「お嬢様、彼は?」
そのメイドは俺を見ながら部長に聞く。
「彼は望月朔夜、魔法使いで私の関係者よ」
部長から説明を受けたメイドは俺に頭を下げ自己紹介をした。
「はじめまして。私は、グレモリー家に仕える者でグレイフィアと申します。以後、お見知りおきを」
「はじめまして。自分は望月朔夜。リアス先輩の後輩で魔法使いです。よろしくお願いします」
俺も自己紹介をする。部長の家のメイドで、部長も俺を魔法使いと言ったのだから魔法使いと名乗っても問題ない。
「さて、みんな揃ったわね。少し話があるの」
部長がそういう。
「部長、お家の事ならば俺はさがった方がいいですか?」
俺はオカルト研究部に所属し、部長たちの協力者だが眷属ではない。なら家の事柄に関与するのはやめておいた方がいい気がする。
「いえ、大丈夫よ。あなたも私の仲間なのだから」
部長がそういうのなら大丈夫なのだろう。グレイフィアさんも何も言わないようだし。
「お嬢様、私がお話しましょうか?」
「いらないわ。実はね―――」
部長が話し出したその時、部室にある魔法陣が光だす。
魔法陣中央のグレモリーを表す紋章が形をかえ別の紋章に変わる。
「―――フェニックス」
祐斗がそう呟く。
それと同時に、魔法陣が火を放ち、その中に人が現れる。
「ふう、人間界は久しぶりだ」
火が収まると、そこには男が立っていた。
赤いスーツをき崩した二十代前半の男性。悪魔だから見た目の年齢なんて当てにならないが。
その風貌はホストと称するのがふさわしい。
そのおとこは辺りを見渡し部長を見つけると口を開く。
「会いに来たぜ。愛しのリアス」
愛しの?ということはこの人は部長の恋人か何かか?
と考えたがどうやら違うみたいだ。部長の目が全く歓迎していない。
邪険に扱う目をしている。それでも何もしない所を見るに敵ということではないようだ。
「さて、リアス。さっそくだが式場を見に行こう。日取りも決まっているんだ早い方がいい」
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