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異世界からチートな常識人が来るそうですよ(タイトル詐欺)
第十九話 まで書いて42386文字って、………あれっ?
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らしい、南の収穫祭で渡す予定のため、ノーネームには秘密にしてサプライズしようという計画らしい。
そして証にはペストに着せる服のコーディネイトをしてほしいと白夜叉が依頼したのであった。
「ほら白夜叉の同志さんにも参考にしてもらうためにカメラまであるよ。可愛いから是非撮ろう。………黒ウサギの方が似合いそうだな」
「死になさい!!?」
絶叫して出鱈目に黒い風を放つが、『心眼』持ちの証にあたる筈がない。
なにしろ先日、十六夜が『手が滑った!』と後ろからわざと投げてきた第三宇宙速度で飛んでくる石っころを『危な!?』と叫びながら振り向かないで真っ二つにするほどの剣技を見せるほどだ。その二次災害で廃墟の家が二つほど消し飛んだが。
全方向からくる何かを全て知覚することが出来るので、いい加減な狙いで放つ黒い風に当たる理由はどこにもなかった。
ハアハアと息を切らせながら肩で息をするペスト。その様子を端の方で眺めていた白夜叉は笑いながら、
「ふむ、証のデザインして作った服も中々良いが次は儂のデザインしたこの服を着させるぞ! 証!!」
「おうよ!」
「ヤメテ――――――――――――――!!!???」
ノリノリの白夜叉と便乗する証、泣き叫んで逃げ回るペスト。その様子を見て女性店員は頭を抱えていた。
▽
暫くして店の用事で白夜叉が離れたため、証も今は大人しくしている。ぐったりと倒れたペストはレティシアの着ているノーネームのメイド服を着ている。
「ふう、久しぶりに楽しかったが結局問題は解決してないよな………?」
呟いて肩を回す。呼吸を整えた後、ペストの方に向き直る。
「で、話があるんだろ?」
「………ええ、」
姿勢を整えたペストは憤怒の形相で睨む。太陽の星霊がいない今しかこの話は出来ない。
「………貴方の話は本当なのかしら?」
「ああ、俺が殺した奴らだ」
刹那、黒い風が証を取り囲む。しかし全く動ぜずに斬り払われる。ペストは立ち上がって追撃を入れようとするが、剣の切っ先を突き付けられ動きを止める。―――話とは証の抱えている悪霊群は証の殺した人間であるのかという話である。
「貴方、呪われたいのかしら。八千万の悪霊群から。それだけの罪を犯しながら」
「罪………か。まあそうかな」
「え?」
自嘲するような声音でつぶやく証を不思議そうに見つめる。しかし、尋ねる前に妨害が入った。
「おんしら! 話は終わったかの―――――!!」
「ちょ、危な………あ」
飛び込んできた白夜叉を裏拳ではねのける。その為白夜叉はボロボロの調度品に突っ込む羽目になった。
「グボハァ!? ええい! 十六夜といいおぬしといい星霊を何だと思っておる!
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