暁 〜小説投稿サイト〜
箱庭に流れる旋律
歌い手、クズに会う
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 あの後、僕達は“六本傷”というコミュニティの旗を掲げているカフェテラスで、食事を取ることになった。
 にしても、この箱庭ってところ、珍しいものが多いな〜。いろんな種族が集まってるだけでもすごいし。

「いらっしゃいませー。御注文はどうしますか?」
「えーと、紅茶を二つと緑茶を一つ。奏君は飲み物、どうするの?」

 あ、周りを見てたら僕だけ注文を言ってなかった・・・迷惑かけちゃったな。

「ゴメン、この辺のもの見てて聞いてなかった。コーヒーでお願いします」
「じゃあコーヒーも一つ。それと、軽食にコレとコレと」
『ネコマンマを!』
「ティーセットを四つにネコマンマですね。かしこまりました!」

 ネコマンマ?一体誰が・・・

「三毛猫の言葉、分かるの?」
「そりゃ分かりますよー見ての通り、私は猫族なんですから。お歳のわりに随分と綺麗な毛並みの旦那さんですし、ここはちょっぴりサービスさせてもらいます!」

 猫耳に尻尾があるからまさかとは思ってたけど・・・そのまんま猫族なんだな。
 そして猫の名前は三毛猫か・・・そのまんま過ぎない?君は鉄生か?


 さて、そこからあったことはダイジェストで伝えようと思う。理由としては、あのクズタイガーのことを長く語りたくないのだ。

@ 春日部さんは生きていれば誰とでも意思疎通できる。
A 久遠さんの事は飛鳥と呼んでいいそうだ。とりあえず飛鳥さん、でいこう。
B そうして話しているところにピチピチタキシードのクズタイガー、ガルドが来て勝手に同席してきた。
C どうやら“フォレス・ガロ”とやらのリーダーだそうだ。
D コミュニティでは活動するために“名”“旗印”がなければかなり辛い。
E それはギフトゲームでかけることが可能で、クズのコミュニティはそのゲームに勝利することで大きくなっていった。
F そして、数年前までは東で最大のコミュニティだったジン君のコミュニティもまた、それらを奪われて“ノーネーム”という底辺に落とされたようだ。
G それを行ったのは、この世界で特権を乱用する神様などで、通称魔王。
H 結果残っているのは膨大な居住区画のみ。
I だから、プレイヤーが欲しくて僕たち四人を召喚した。
J で、そんなところにいても何もないから、よかったら自分のところに来ないか?と誘われた。(今ここです)

「・・・で、どうですか皆さん?貴女たち三人には箱庭で三十日間の自由が認められておりますので、返事はすぐでなくて構いません。一度、二つのコミュニティを視察し、後日報告していただければ、」
「その必要はないわ。ジン君のところで間に合ってるもの」

 あ、クズタイガーが固まった。
 普通、今までの説明を聞いてこう返されるとは思わないだろうし、普通だけど、今
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