転生×覚醒×襲撃A
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ボクが集落にある家に到着したとき、そこは地獄だった…………家は火が放たれ、みんなの目は抉り取られて殺されている。
「そんな…………」
「…………ユ…………ウ…………キ…………」
ボクの耳に聞きなれた声が入ってきた。
「お母さんっ!」
ボクは瓦礫に埋まったお母さんを見つけて、慌てて瓦礫を退けて救い出した。
「だいじょ…………っ!」
お母さんの両足は無くて、肺にお母さんの剣が突き刺さっていて…………両足と剣の刺さった場所は、真っ黒に焼けていて、その周りに血の水溜りが出来ていた。
「もう、無理みたいね…………ごほっ」
「そんな…………」
念を送って回復を促しても、全然回復しない…………ぐすっ。
「…………いいから…………ユウキは地下室にある物を持って…………早く…………逃げなさい…………」
お母さんは辛そうに顔を辛そうに顰めながら、ボクの事を心配してくれる。
「お母さん…………」
「…………ちょっと、早いけど…………それが…………最後の誕生日ぷれぜんとだから…………かならずよ…………」
「何言って…………」
ボクの身体がお母さんの暖かい念で包まれた。
「おっ、まだ生きてやがったか…………それに、餓鬼までいやがるな」
ボクが後ろを振り向くと、炎を纏った剣を持ってこっちに近づいて来た茶髪の男が見えた。こいつがお母さんをこんなにした奴だ!
「こいつはついてやがる! 餓鬼の方はちゃんと緋の目が発動してやがる…………くっくくく、お前の父親と同様に、緋の目を奪ってやるから安心しな」
「そんな事は…………私がさせない…………」
お父さんが…………死ん…………だ?
「おい、何してやがる!」
「時空跳躍…………かはっ!」
「お母さんっ!」
ボクはお母さんの発により、強制転移させられた。
「ちくしょうっ! どこにやりやがったっ!」
次にボクの目の前に現れたのは、お母さんとお父さんの地下にある仕事部屋。ここは、ボクが立ち入りが禁止されてい場所。
「………………………………おかあさん……………………おとうさん………………ぐすっ………………ボクはまた両親を失った………………………………」
ボクの頭の中には六人の顔が思い浮かび、膝を抱えて声も気にせずに泣き出した。
次に現れたのはお父さんとお母さんを殺したアイツの姿。
「……………ゆる…………さ…………ない…………絶対に…………赦さない…………殺してやる…………」
決意を新たに立ち上がって、周りを見ると作業台の上に包装された四角い箱と細長い箱があった。
「……………これが、
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