転生×覚醒×襲撃A
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お母さんの言ってた誕生日プレゼント……………」
箱にはメッセージカードが挟んであり、読んでみると誕生日おめでとうという祝いの言葉と、生まれて来てくれた事に関する感謝の気持ちが書かれていた。
「……………お母さん……………お父さん……………ぅぅ……………」
眼から涙がまた溢れてきた。
泣きながら四角い箱を開けてみると、昔にボクがお母さんに見せたALO時代の愛用していた装備品と似た服が三着出てきた。青を基調にして、赤いベルト、首には十字架のマークが入っている。
「胸当ては無いけど……………裏地に念字で防御力を高めている……………それに、仕様書通りならこの服はブラックドラゴンの素材が使われているし、この服自身もオーラを放ってる」
机に置いてあった仕様書には、ブラックドラゴンの心臓の半分と鱗を溶かして糸に染み込ませて作ったみたい。
「もう一個は……………やっぱり、漆黒の刀身の片手剣……………」
こっちも、ALOで愛用していた黒曜石の片手剣に似ていてしっくり来る。今回は黒曜石とブラックドラゴンの心臓の半分、牙、爪を使って作られた。
こっちも、念字がびっしりと刻まれていて剣自身もオーラを放っている。
銘はノワールって書いてある。
「また、ボクに力を貸してね……………みんな……………」
これは、ALOの装備じゃないけど、お母さんとお父さんやみんなの思いが篭っている大事な装備達にボクは着替えて装備する。
「よし、行こう!」
ボクは音が鳴るほど頬っぺたを叩いて気合をいれ、お母さんの念能力時空跳躍を使って外に出た。
外に出たボクを待っていたのは炎の嵐と、それを起こした茶髪の男ともう一人の人影だった。
「やっと出て来きたわね」
「だからいったろ? 燃やしちまえば出てくるってな」
ボクが炎から抜け出した時、眼に入ったのは目を抉り取られた知っている人の顔……………もう、動かないエナとロナの切断された頭を持っている銀髪の女。
「なっ!?」
「ん? この娘達は知り合いだったの?」
「なら、安心しな。先に天国に行ってるってよ! キャハハハハハハ!」
そんな……………二人が……………死んじゃったなんて……………また、お姉ちゃんとお母さんの時と同じでボクは何も出来なかった。
「おい、何してやがる。団長からそろそろ戻って来いって連絡が来ただろう」
巨体で毛深い野性的な外見をした大きな男がやって来た。
「ああ。今、隠れていた小娘をあぶりだしたところだ」
「ほぉーー」
「だから、ベレイドが終わるまで待っててウボォーギン。どうせ、私達幻影旅団にはかなわないんだからね。あと、これ持って行っておいて」
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