転生×覚醒×襲撃@
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あれから一年が経過した。
ボクはその間、堅を三日に一回解くという生活を続けていた。
「何やってるんだユウキ?」
「あっ、ブラレスさん、おはようございます」
修練場にやって来た友達と挨拶しました。そう、私は今修練場の床の上をゴロゴロと転がっていたのです。
ちなみに、この修練場は半径五百メートルです。
「ああ」
ブラレスさんは、金の髪で茶色の目をしたクルタ族の戦士を目指しているマッチョな14歳。
「ユウキちゃんは、今日から発の修行なんだって…………」
「それで喜んで転げまわってるだけよ」
「エナはひどいな〜」
最初に発言したのはロナで、後に発言したのがエナ。この二人は双子の少女で、ボクの友達だよ。
容姿は二人共一緒で、緑の髪を左右対称(エナは左にサイドテール、ロナは右にサイドテールを結んでいるの)のサイドテールにしているんだけど、それを目印にしなきゃ見分けが付かないんだよね。年齢は13歳。
たまに入れ替えて悪戯してくるので要注意だよ。
「そうか…………随分早いんだな」
「「普通は最低でも、十二歳を超えないといけないのにね」」
「ボクは今年で六歳だよ?」
「クルタの歴史じゅうでも、類をみないくらい優秀らしいな」
「皆もそうだけどね」
ここにいるボク以外の三人も優秀なんだよ?
十歳前に念に目覚めた子供達を集め、教育を施して英才教育を行うのがこの修練場なんだけど、その中でもトップクラスの実力者を集めたクラスがここなんだよね。
「エナは、ユウキちゃんと一緒にして欲しくないかな」
「がーーん」
「ロナも同意。念無しで強化系と殴り合えるのはおかしいと思う」
「だよな…………まさか、硬を全力で纏った拳を素手で止められるとは…………あの時は、泣けて来た」
「あははは…………でも、やっぱりみんなはヒドイと思う…………」
クレーターを平気で量産する強化系の拳を素手で受け止めてみたんだけど、なんとかなっちゃったから…………ボクはこの世界では、常識外の存在みたいだよ。
「よしよし、泣かないの」
「いい子いい子」
「泣いてないもん…………」
いつの間にか、涙か出ていたみたい。ボクの友達はこの三人だけだから仕方ないかもしれないけど。
「ん〜〜〜」
「やっぱガキだな」
「どうせ、五歳で友達も三人しか居ないよ〜〜(ぷい」
常時緋の目が発動してるせいか、同年代の子供達は怖がってボクに近づかないし、近づいても、泣いて逃げちゃう。それは、動物達も変わらないんだよ。まともに話せるのは大人の一部とこの三人だけ。
「ブラレスが泣かした〜」
「泣かした〜」
「てめぇらもだろうが!」
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