暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D―魔法使いのキセキ―
戦闘校舎のフェニックス
第15話
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別れ教室に向かう。
 アーシアのクラスメイトとの関係は良好で、女子からはいろいろと教えてもらい、男子からはアイドルのような存在。
 ちなみに、イッセーと仲がいいのを知った男子が『兵藤でもいけるなら!』とアーシアに告白して撃沈した数は2ケタに上る。
「おはよう!アーシアちゃん!」
「おはよう!アーシアさん!」
 教室に居た松田と元浜がアーシアに挨拶をしてくる。俺たちもいるんだが。
「おはようございます。松田さん、元浜さん」
 アーシアの挨拶に感無量のばかり泣き出す二人。
「・・・これだね!元浜くん!」
「そうだね。松田くん。美少女の『おはようございます』。これだけで生き返る!!」
 小さいな。と思いながらも本人たちが幸せなのだからいいだろう。
 二人はある程度噛みしめた後、イッセーを捕らえる。
「ときに、イッセー。ここ毎日アーシアさんと登校しているようだが!」
「最初は、誠に遺憾だが、小猫ちゃん同様、朔夜の家に居るのだと思っていたが、違うそうじゃないか!!」
 祐斗の存在が消えているのに気付いてほしいところだ。
 イッセーは勝ち誇った顔をして、二人に告げる。
「ああ、今アーシアは俺の家で暮らしているからな。な、アーシア?」
「はい!今は、イッセーさんのおうちでご厄介になってます」
「「!!!!!」」
 声にならない悲鳴を上げた。
 前にも似たようなことがあったな。
 こっちに来る前に逃げるか。祐斗の所にでも行こう。
「「嘘だ!!!!」」
 そんな叫びを聞きながら祐斗のクラスに入る。
「すまない。祐斗。匿ってくれ」
「いいけど。どうしたんだい?悲鳴のような叫び声も聞こえたけど?」
「アーシアがイッセーの家で暮らしていることがな」
「ああ、なるほど」
 その後、祐斗と会話をしていたが、時折呻き声が聞こえていた。
 予鈴がなりクラスに戻ると、うめいていたはずの二人が幸せそうな顔をしていた。
 疑問に思いイッセーに聞いてみる。
「イッセー。あの二人どうしたんだ?」
「『一人くらい、いい子を紹介してくれ』って頼まれてな。紹介してあげてやったんだ」
 いったい誰を紹介したんだ?俺の知るイッセーの交友関係では紹介できる子なんていないと思うんだが。
 誰を紹介したのかを考えていると松田がイッセーに聞く。
「ところで『ミルたん』ってどうして『ミルたん』なんだ?」
 悪魔がここに居た。いや、悪魔なんだがな。


 ◇◆◇


 夜になり、今は旧校舎オカルト研究部部室に居る。
 イッセーはアーシアの手伝いでチラシ配りをやっている。
 先輩悪魔として後輩のフォローを頑張っているようだ。
 その間俺は、朱乃さんに悪魔の文字について教えてもらっていた。
 理由は悪魔の書物を読んでみたいから。
 
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