第三十七話 雪原の烽火
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こが敗れようとも、レクイエムさえ成功すれば問題はあるまい。もとよりジブリールはその心算だったらしいしな」
アズラエルが囮として用意していた潜水艦以外に、脱出用の潜水艦が用意されていることから明らかにそうする気だったのだろう。尤も、脱出の用意をしているとジブリールに教えた時点でおそらくそれが使われることはないだろうが。
アズラエルがここまで周到な準備を整えたのも、当然情報提供者からの助言だ。脱出のことをジブリールに伝えたのも、まかり間違って内部分裂を引き起こさないようにするため。結局、このヘブンズベース戦での主導権はアズラエルが握っていたと言ってもいい。無論、それは情報提供者によって踊らされたと言っても過言ではないのだが――――――
◇
ミネルバもラー・カイラムも突然の連合の奇襲に騒然としていた。コンディションレッドが発令され、MS隊もすぐに準備を整え始める。
『連合軍の突然の攻撃により、前線の艦隊は壊滅状態よ。敵の主力はベルリンに現れた巨大MA―――その同型機が五機確認されているわ』
『あれが五機も……』
『厄介なこった―――俺が一機抑える。アスラン、残りの分配は任せるぜ』
ハイネが、新型のデスティニーに乗り込んだ状態でアスランに指揮を任せる。アスランとしても複数のフェイスメンバーによって指揮系統を混乱させるのは避けたかった為、その申し出はありがたかった。
「了解した。シン、お前に一機は任せる。エースの力を見せろよ?」
『分かってますよ!やればいいんでしょ?』
相変わらず反骨精神を見せてくるというか、子供っぽい所があるなと思いながらアスランは他のメンバーにも指示をする。
「ルナマリアはフォースシルエットの状態でエクスカリバーを用意しておけ。一本はレイに渡して構わない」
『ビームサーベルも通用しなかったですもんね。インパルス、シンみたいに使いこなせるかな……』
『ルナならやれるさ。俺達と同じ赤だろ?』
『それ励ましてくれてるつもり?―――でもありがと、シン』
「俺、シン、レイの三人でそれぞれ一機ずつ抑える。ルナマリアとショーンも連携して一機を抑えてくれ。デストロイ以外の敵部隊はマーレ達が抑えてくれる筈だ。各員、落とされるなよ。アスラン・ザラ―――セイバー、出撃する!」
一番最初にアスランのセイバーとルナマリアのコアスプレンダー、ショーンのゲルググJG型が出撃する。続く様にハイネのオレンジカラーのデスティニーが出撃し、レイのレジェンドが、そして最後にシンのトリコロールカラーのデスティニーが出撃した。
それとほぼ同時にラー・カイラムからも出撃していた。リゲルグに乗ったクラウを中心としてルドルフのギャンとアレックのガルバルディαが、マーレのゲルググC型
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