第九話
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るらしいね。どうしますか映姫様?」
「私は旧都に向かうのが最善かと思います」
「私はどこでもいいわ。どこに行こうがやるべきことは一緒だし」
「俺も旧都がいいと思います。地上のことなら紫達がなんとかしてくれると思いますし」
旧都には地霊殿の主である古明地さとりをはじめ、強力な妖怪がたくさんいる。革命軍がそこを落としたとなると、やはりチップを使用して強力な妖怪を操ることもできる。また、場所が場所であるがゆえに、大規模な実験や開発を行っていてもおかしくはない。
そこを落とすとなると、革命軍にとっても大打撃になる。その分守りは厚いだろうが、ここの能力をしようすれば何とかなるだろう。
「では、旧都に参りますか」
全員の意見も一致し、一同は旧都に向かうことになった。
「あ……あの!」
俊司達が旧都に向かおうと歩き始めた瞬間、何もしゃべろうとしなかったメディスンがいきなり立ち上がり声をかけた。
「……どうかしましたか?」
「……私も……連れて行ってもらえませんか?」
「……」
「確かに私は生まれて数年の弱小妖怪です……ですが、私にも少しはできることがあると思います。それに……皆さんに迷惑をかけたまま……黙っておくこともできません」
「……」
「お願いします……」
「いいんじゃないかしら?」
そう答えたのは幽香だった。
「戦力不足なんでしょう? 少しは足しになるんじゃない? それに、世間を知るにはいい機会だと思うけど」
「そうですね。少し過酷になるかもしれません。それでもいいのですか?」
「はい!」
「なら……同行を許可しましょう」
「ありがとうございます!」
そういってメディスンは深々と頭を下げた。
地霊殿
普段であれば、主である古明地さとりが住み、灼熱地獄跡の管理などが行われている場所。だが、今は多くの見知らぬ兵士たちが館を徘徊していた。
「タイプBと手錠を使用してしとめることができなかった……ですか」
「はい。地上部隊からそのように報告を受けています」
「了解しました。地上部隊には紅魔館に退却しておくように命令しておいてください」
「了解」
とある一室では、任務結果の報告を受けた男が書類に何かを書き込んでいた。
「ふーむ……やはり1つではたりませんでしたかね。ある程度は効果を見込めると思っていたのですが……邪魔が入ってしまったのは計算外でしたね」
男はある程度内容を書き込んだ後、無線機を取り出し連絡を取り始めた。
「宮下です。古明地さとりさんに……」
男
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