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流星のロックマン STARDUST BEGINS
星屑の覚醒
5 紺碧の闇
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前の黒マントの男が尊い者に思えた。
この男はどう考えても普通の人間ではなかった。
ネットナビ、もしくは電波人間。
だが自分のビジライザーアイに映るものを信じるならば、ネットナビでも無く電波人間でもない。
恐らくは人間とネットナビの融合体が電波を操る術を身につけた理屈では片付かない存在だ。
もはや半神半人のような存在だと思った。

『良かろう。君の望み、確かに受けた。では早速始めよう』
「!?今すぐ?」

男は黒マントを脱ぎ捨てた。
マントの下は黒いスーツに紺色のアーマー、特徴的な黒いツノが生えている青のヘルメットバイザーだった。
何処かコウモリを思わせるが意見だった。
コウモリは驚く彩斗に蹴りを加えてきた。

「!?うっ!!ハァ!!!」

反射的に肘で防ぐ。
そしてすぐさま、ターンして顔面に向かって肘を打ち込もうとした。
だが途中で止まる。
再び暴力への恐怖が彩斗を止めた。
しかしそれに構わず、コウモリは彩斗の腹部に激しい蹴りを打ち込んだ。

「ガァァァ!!!」

彩斗は扉に背中を打ち付け、その場に倒れた。
ハッキリ言ってクインティアをも上回るような存在だった。
確かにネットナビとの融合体だとしても、この素早さ、接近戦での強さは異常だった。

『技に関しては下地があるようだが、恐怖が君をダメにしている。その反射神経、動きを読むセンス、優れているが、体全体の力が足りていない。まずは恐怖を取り去ることだ』

彩斗はゆっくりと立ち上がる。
だが彩斗はその言葉を飲み込むしか無かった。

「分かってる。暴力を振るうことが...人を傷つけることが怖い。復讐以前の問題だってことくらい。でも憎めば憎むほど、体が自然に動く...。だから手紙を見た瞬間、自然とここまで足が運んだ」
『ならば私を憎め。君を苦しめてきた者たち、君の友人を殺そうとした者たちだと思え』

彩斗は拳を激しく握った。
このコウモリを睨みつけながら、必死に連中とコウモリを重ねていく。
人を傷つけ、嘲笑うあの憎ったらしい顔たちと重ねた。
すると恐怖が自然と失せていった。

「アァァァ!!!!」

思いっきり体重を掛けて殴りつけた。
当然の如く防がれる。
そして反射的に目の前に何か鋭い刃が走るのをかわした。

『なるほど。君は怒りによって恐怖を克服することが出来る』
「それよりその剣で僕を殺すつもりだったのか?」
『恐怖が君の都合など考えるものか!!ただ命を奪いに来る!!』
「!?っ!」

コウモリの両手には鋭利な刀が握られていた。
漆黒で刃先は比較的短く、いわゆるクナイやトンファーの特徴を持った武器。
コウモリは次から次へと彩斗に向かって振りかざしてくるのだった。
彩斗は次から次へとかわし続けるも、反
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