キャリバー編
百二十八話 霜の巨人の王
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の手の攻撃の回避には、先ず風魔法で風を相殺する必要が有る。現にリーファが詠唱を始めているが、この場合動作を見始めた瞬間で無いと間に合わな──
──直後、リョウの見る世界が遅くなった──
「っ──!」
反射的に、計算する。
スリュムのこれまでの攻撃動作とそのタイプ。
現在までにリョウが見て来た氷属性、及び巨人タイプの敵の攻撃動作。
その比率と発生確率。
其処から割り出せるスリュムの行うであろう次の攻撃
肉体系物理攻撃──除外
単一属性直射遠距離攻撃──17%
複合属性直射遠距離攻撃──8%
単一属性範囲遠距離攻撃──66%
複合属性範囲遠距離攻撃──9%
最も確立の高い単一属性範囲攻撃出会った場合、其処に付加されるであろう可能性
属性
氷──89%
それ以外──11%
氷であった場合の異常状態付加
付加なし──15%
凍傷──36%
凍結──49%
結論。
──時間が戻る──
「(ちっ……!)サチ!!凍結“解除”!!!」
「っ!?リディル・アパラ──」
スリュムが息を吸い込み終わり、サチ意外の全員がキリトの指示で防御姿勢を取る。と、直後、スリュムの口からこれまでのブレスとは違う、広範囲に広がるダイヤモンドダストが放たれ、前衛組の体がガード体制のまま凍りついて行き……
直後、サチの看破魔法が発動し、オレンジ色の光の粒子が全員に振り注いだ。
「っ……!全員!ストンプ回避!!」
「ぬぅぅーーーーん!!」
次の瞬間振り下ろされた右足が衝撃波を起こし、しかし全員が、寸前で空中に飛んでそれを回避した。
「全員!攻撃再開!!」
「「「「「「おぉっ!!」」」」」
キリトの掛け声に、全員が答える。と、リョウの横にキリトがやって来て、苦笑しながら聞いた。
「兄貴、さっきの何で分かったんだ?」
「あん?」
その問いに、リョウは何時ものようにニヤリと笑って答える。
「勘だ!!」
────
その声が飛んで来たのは、それから少ししてからだった。
「剣士様!」
「え、は、はい!?」
突然後方組から、フレイヤの良く通る声がキリトの耳に響いたのだ。反射的に叫び返した彼に、フレイヤは続けた。
「このままでは、スリュムを倒す事敵いません!私の宝を……黄金の金槌を、その宝の中から探し出し下さい!」
「え、か、金槌ィ!!?」
「はいっ!」
行き成りの申し出にキリトが話を整理出来ずに戸惑うのに対して、フレイヤははきはきとした声で叫び返す。
「それさえあれば、私は真の力を取り戻し、スリュムを打ち倒す事が出来ます!!」
「真の力……いや、って言われても……」
金槌、形としては特徴的だが、目の前の宝の山は相当な量だ。今からこの中
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