キャリバー編
百二十八話 霜の巨人の王
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在の新アインクラッドのフロアボスは、いやがらせかと思うほど強い癖にHPバーが見えないと言う鬼畜仕様だし、それに比べれば何時パターンが変わるのか等が分かるだけマシだ。
それに巨大なボスとは言え、この位ならば何時か何処かで(正確には何処だか分かって居ないのだが)倒した(巨)大蛇の経験もある。
『ま、何とかなるだろ!』
そんな事を思いながら、リョウは駆けだした。
────
「ぬぅぅぅん!!」
スリュムが基本攻撃の一つである、三連続ストンプを放つのを、メンバーはユイの指示で全員がジャストのタイミングで直撃を避ける。
スリュムの攻撃は幸いな事に、基本的にはその殆どが完全回避可能だった。パターンとしては左右の足で三連続ストンプのほかに、霜を纏った氷属性の拳。直線の軌道の氷属性ブレスそれと、床から十二体のアイスドワーフを生成すると言う物で、最後の一つは非常に厄介だったのだが……
「どっりゃぁぁぁっ!!」
「逝っちゃえぇぇぇぇぇっ!!」
とまぁこの暴力鍛冶屋と狂気的な刀使いが、出て来る傍からガッシャンズッバンと片づけ、加えて……
「ぐ、ごぉ……」
「シノン、ナーイス援護!!」
「はいはい」
「アイリ!右から来てるわよ!」
「うんっ!」
と、このようにシノンが滅茶苦茶な精度の弱点精密射撃で二人を援護する物だから、大概の場合は出て来た傍からアッと言う間に殲滅されていた。
寧ろ問題は攻撃の方で、スリュムには案の定高さ的な問題で脛あたりまでしか攻撃が届かなかった。しかし其処にも勿論金属製の鎧が有って、その硬さが尋常ではないため殆ど破壊不能オブジェクトを叩いて居るとしか思えないような──
「砕けとけ!!」
薙刀 三連撃技 壁破槍
「ぬぐぅ!?わしの鎧が……おのれ羽虫共ぉ!!」
「しゃぁ部位破壊!ざま見やがれ!」
「あいっ変わらず馬鹿げてるだろその威力は……」
「俺のアイデンティティだ」
──失礼。どうやらその破壊不能級のオブジェクトは砕かれたようだ。
しかしそれでも此処に至るまでの物理耐性は高く、攻撃の間と間も大きいとは言えない為ソードスキルも三連撃以上の物を叩き込むのは難しい。やはり魔法攻撃無しには……
「はぁぁっ!!」
「──ディディクト・ヴァイル!!」
炎系統 極点集中型攻撃魔法 《ドラゴン・クリメイション》
フレイヤさんの放った紫色の雷がスリュムの脚のど真ん中にぶち当たり、サチの放った巨大な竜の形をした炎がスリュムの髭だらけの顔面を直撃する。其処にすかさず……
「ウオ、羅ァァっ!!」
薙刀 八連撃技 《斬華 花炎》 物理一割 火炎九割
リョウの薙刀が彼の左右で咲き乱れるように乱回転し、火の粉をまき散らしながら彼の破壊した脛部分にヒットする。
これ
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