キャリバー編
百二十八話 霜の巨人の王
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何とか言っていた筈だ。しかしリョウ達の見つけていない裏道等が無い限り正面入り口を通ってフレイヤは仲間で来なければならない訳だが……成程、そうやって内部に侵入した訳だ。
『とすっと……』
どうやらフレイヤが裏切る可能性は幾らか減ったとみてよさそうである。しかしだとすると……
『ん……?何だっけか、確か……』
そう言えば、こんな感じの展開の話を以前に……
「誰がお前の妻になど!かくなる上は、剣士様たちと共にお前を倒し、奪われた物を取り戻すまで!!」
「ぬっ、ふっ、ふっ……威勢の良い事よ、流石はその美貌、武勇共に球界の果てまで轟かすフレイヤ殿、と言った所か?しかして、気高き花ほど手折る時は興深き者……小虫共を捻り潰した後で……念入りに愛でて……「「「話が長いんだよ!!」」」ぬぐぅ!!?」
話途中のスリュムの足元で、三人の人影が剣を振りかざした。
と言うのも、スリュムの発言がこれ以上続けさせると全年齢で出来るギリギリの、それも女性陣には非常に不愉快な所まで行きそうだったからである。それに加えて不届きなメンバーは誰かと言うと……
「ったく、女の前だぞ、デリカシー持ちやがれ」
「兄貴がそれ言うか?」
「はぁ!?」
「あー、いや、確かにリョウさんは結構……」
「オイ其処に直れレコンテメェ」
「えぇ〜!!?」
とまぁこの三人である。ちなみに後ろで女性陣はと言うと……
「愛されてるわねぇ」
「え?えへへへ……」
等とリズがアスナに言っていたり……
「貴方もいい加減レコンくんの事認めてあげても良いんじゃないの?」
「は、はぃ!?な、何をどう認めろって言うんですか。そ、それに別に認めるとか、そんな必要ないと思います!」
「意地っ張りも行きすぎるとチャンス逃すわよ?」
「それ、もしかして自分の事?ヤミ!」
「はぁ!?」
とか何とか言ってるリーファや、アウィンとアイリが居たり……
「なぁ、サチよう」
「え?クラインなに?」
「おりゃあちょいと思うんだけどよ……リョウってもしかして、実はお前に気ぃあるんじゃ「えーい!!」ぶほぁっ!?」
「(ひそひそ!)駄目ですよクラインさん!そう言う事は本人達で解決してこそ意味が有るんです!」
「(こそこそ……)え、あ、お、おう……」
「?」
等とひそひそしている三人が居たりした訳だが……
「っ、みなさん!来ます!」
そんな会話を、巨人の王が遮った。
「おのれぃ、羽虫共……よかろう。それだけ死にたいと有らば、ヨツンヘイム全土を我がものとする前祝いじゃ……先ずは、貴様等から平らげてくれようぞ!!」
言うと同時に、スリュムが一歩前へと踏み出した。と同時に凄まじい量のHPバーが視界に姿を現す。
恐らく他と比べても最も長い。それも三本だ。
しかし現
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