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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
常盤台中学襲撃事件
Trick40_正真正銘の傑作だ
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・・」

信乃の震脚はA・Tの(トリック)
振動によって相手の動きを止める、振動を受けた者は石のように動けなくなる。

それを“無理に動かしたら”で攻略した。

「・・・・おもしろいですね。

 おっと、黒妻さんの破天荒さで忘れる所でした。
 湾内さん、大丈夫ですか?」

「そ、そうですわ。湾内さん! 大丈夫ですの!?」

「は、はぃ・・・」

湾内に危害が及ばないように、宗像も考えてガラ空きの顔面に攻撃をした。
人質だった彼女は無傷で助かった。

「良かったですわ・・・・

 あ! 信乃さん、お姉様は無事ですの!?」

「宗像さんが行きましたから問題ありません」

言い終わると、白井から他の生徒たちへと視線を変えて大声で話し始めた。

「すみません、皆さん!
 外にはまだ侵入者がいると思うので、今教室から出ると危険です!
 しばらくはここで待っていてください!」

下手に動かれたら残りの敵に見つかるかもしれない。
そう考えて生徒たちへと指示を出した。

言葉はないが、ほとんどの生徒が小さくうなずいたの見て了承したと考えた。

再び白井へ向き、念には念を入れて警護をお願いした。

「それでは白井さん、黒妻さん。私は行きますから
 もしもの時は彼女たちの事はお願いします」

「わかりましたの」「ああ」

信乃はA・Tで滑って出ていった。佐天と合流する外へと。


「西折様/////」

助けられて、湾内は更に信乃へ熱い視線を送るようになった。



******************************************




佐天は調子が良かった。

初めてA・Tを公道で、外で思い切り使用できた解放感。

自分で『本当に大丈夫!?』と思ったルートも次々と成功することができた。

勇気を振り絞って跳んだ大ジャンプ。

失敗と思っていた所に好きな人(信乃)の助け、タッグ技の大成功。

その後も、恐いはずのビル跳びも難なくこなせた。

そう、全てがうまく行き過ぎていた。

調子が良かった。調子に乗ってしまった。

調子に乗って失敗した。たった1度だけだが失敗した。

その結果が1分以上のタイムロス。結果は到着時間の5分以上の遅れ。

もう、自分の存在価値がなくなるほど絶望した。




「なんで・・・なんで!!」

自分に文句を言いながら佐天は必死に走っていた。

自分の限界を超えるために。

さっきまでは何をやっても練習以上の動きができた。体が言うことを利いた。

だけど今は体が重く感じる。

限界を超えるために走っているが、本当に自分は速いのか?

どんなに
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