常盤台中学襲撃事件
Trick40_正真正銘の傑作だ
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・・」
信乃の震脚はA・Tの技。
振動によって相手の動きを止める、振動を受けた者は石のように動けなくなる。
それを“無理に動かしたら”で攻略した。
「・・・・おもしろいですね。
おっと、黒妻さんの破天荒さで忘れる所でした。
湾内さん、大丈夫ですか?」
「そ、そうですわ。湾内さん! 大丈夫ですの!?」
「は、はぃ・・・」
湾内に危害が及ばないように、宗像も考えてガラ空きの顔面に攻撃をした。
人質だった彼女は無傷で助かった。
「良かったですわ・・・・
あ! 信乃さん、お姉様は無事ですの!?」
「宗像さんが行きましたから問題ありません」
言い終わると、白井から他の生徒たちへと視線を変えて大声で話し始めた。
「すみません、皆さん!
外にはまだ侵入者がいると思うので、今教室から出ると危険です!
しばらくはここで待っていてください!」
下手に動かれたら残りの敵に見つかるかもしれない。
そう考えて生徒たちへと指示を出した。
言葉はないが、ほとんどの生徒が小さくうなずいたの見て了承したと考えた。
再び白井へ向き、念には念を入れて警護をお願いした。
「それでは白井さん、黒妻さん。私は行きますから
もしもの時は彼女たちの事はお願いします」
「わかりましたの」「ああ」
信乃はA・Tで滑って出ていった。佐天と合流する外へと。
「西折様/////」
助けられて、湾内は更に信乃へ熱い視線を送るようになった。
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佐天は調子が良かった。
初めてA・Tを公道で、外で思い切り使用できた解放感。
自分で『本当に大丈夫!?』と思ったルートも次々と成功することができた。
勇気を振り絞って跳んだ大ジャンプ。
失敗と思っていた所に好きな人(信乃)の助け、タッグ技の大成功。
その後も、恐いはずのビル跳びも難なくこなせた。
そう、全てがうまく行き過ぎていた。
調子が良かった。調子に乗ってしまった。
調子に乗って失敗した。たった1度だけだが失敗した。
その結果が1分以上のタイムロス。結果は到着時間の5分以上の遅れ。
もう、自分の存在価値がなくなるほど絶望した。
「なんで・・・なんで!!」
自分に文句を言いながら佐天は必死に走っていた。
自分の限界を超えるために。
さっきまでは何をやっても練習以上の動きができた。体が言うことを利いた。
だけど今は体が重く感じる。
限界を超えるために走っているが、本当に自分は速いのか?
どんなに
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