暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
常盤台中学襲撃事件
Trick40_正真正銘の傑作だ
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覚悟と準備をするよ」

 ゴィィン!

両腕のメリケンを胸の前で強く打ち合わせて気合を入れた。

『5秒前、4、3、2、1 来るぞ』

「本当に位置外さんは隠しカメラでも仕掛けているに違いありませんの。
 学校に仕掛けるなんて、これってプライバシーの侵害ですの」

その隠しカメラ(A・Tドラグーン)が自分の頭上にも漂っている事も気付いていないで
白井は呆れたように言った。

位置外の言葉と同時に4人の駆動鎧が出てくる。

タイミングが分かっていれば突撃にも焦ることはない。

冷静に演算をして、持っている銃のみを空間移動を使ってペンを強制割り込みで破壊する。

「ちっ! 銃は捨ててナイフに持ち替えろ! 退くわけにはいかない!!」

「「「はい!!」」」

即座に銃を投げ捨ててナイフに持ち替える。これも位置外の予想通り。

教室の入口から廊下を除いて空間移動(しごと)を終えた白井は教室の中に戻り
入ってくる敵に備えた。

戻るときに一瞬、階段から出てきた人影を見て笑顔になりながら。

「そういうことでしたの、位置外さん。

 指示通りに銃の破壊は完了しましたの」

『そのまま愚民(てき)を教室に入れろ。

 平民(しらい)は即座に愚民(てき)の頭上に空間移動、攻撃してきたらすぐに離脱。
 愚民(あいて)の注意を散らせるのだ。

 平民(くろづま)は入ってくる1人目を10秒足止めしろ、倒さなくていい。
 2人目が一緒に攻撃してきたらすぐに後ろに下がれ。

 その後は各自で対応して倒せ。2人ぐらいは平民達(おまえたち)で大丈夫だろう』

「わかりましたの!」「オーケーだ!」

返事と同時に敵が教室入口から見えた。

相手が一歩入ってくるの待ち、白井は上へと空間移動する。

それに入ってきた1人目が白井を捜して辺りを窺う。上に移動したのですぐには
見つからない。

「お前の相手は俺だ!」

その隙に黒妻が拳を飛ばす。

相手は戦闘のプロ。すぐに黒妻に対応したが、隙を衝かれたために
回避は間に合わずに両腕を交差させて防御する。

「くそっ! なら、お前から先に殺してやる!!」

ターゲットを目の前にいる黒妻に定め、ナイフを横薙ぎに振る。

屈んでナイフを避け、曲げた膝の力でアッパーカットを繰り出す。

それも敵に避けられるが計算の内。普段から“信乃&宗像”(ばけものコンビ)と
模擬戦をしている黒妻には最初から通用するとは思っていなかった。

だから避けられたことにも動揺せずに、次の攻撃を見切るための行動に出る。

「やるなテメェ! 素人にしてはいいじゃねぇか!」

「とっとと来いよ、三下。っても俺も三下だがな」

黒妻は
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