常盤台中学襲撃事件
Trick40_正真正銘の傑作だ
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「ゴミ屑の排除は完了した。次は?」
信乃が携帯電話で位置外に次の指示を仰いだ。
足元には逆刃刀で殴り、修理不可能なまでに破壊された駆動鎧が1体。
切り裂かれた装甲が鉄屑となり、その鉄屑の中心で白目を剥いて泡を吐く男が1人。
常盤台中学3年を見張っていた敵全員の排除が完了した。
『1年の階にニシオリ、2年の階に宗像が行け』
「了解」「Aye, ma'am」
1年生、2年生を攻めている敵の位置はすでに聞いている。
即座に階段を滑り降りて1年生の白井、2年生御坂の援護に向かった。
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「白井! 弾はこれでいいか!?」
「ありがとうございます!
また同時に来ましたの!? 黒妻さん! 近づいてきた1人をお願いします!」
「わかった!」
黒妻が1年生の防衛をしている白井に合流して数分、敵との戦いは安定していた。
白井の空間移動に対応して、複数人数で同時に攻めてくる。
最初の突撃は1人を倒しそびれた所に、タイミングよく到着した黒妻に助けられて
事なきを得た。
今は文房具を空間移動の攻撃用弾丸として使い、
倒しそびれて教室まで入ってくる駆動鎧は黒妻が
力づくて倒す、という戦術をとっている。
最初は時間稼ぎをしろと言われた2人だが、敵がそれを許してくれないために
遠慮なく倒している。
それが原因かは分からないが、敵の攻めの手が徐々に強くなってきた。
「うぉらっ!!」
白井の攻撃から抜けてきた1人が教室に入ってきたが、
黒妻がA・T(エア・トレック)を使って加速した拳を駆動鎧の頭にめり込ませる。
グシャ と機械の歪みヘコむ音を立てて廊下側の窓から外へと飛ばした。
拳には手甲を付け、金属を殴っても拳を痛まないように防護して
さらに破壊力も上がっている。
『平民、次の突撃は武器だけを破壊しろ。
愚民は止まらずにナイフに持ち替えて突撃してくるだろうが
教室入口に来るまで倒すな』
「どういうことですの位置外さん!?
1人が教室に入って来れば黒妻さんがどうにかしますが、
位置外さんの言う通りにすれば、最低でも3人が入ってくることになりますの!」
『高貴なる私に平民は大人しく従えば良い。
階段に隠れているのは4人。あと11秒ほどで全員同時突撃をする。
準備しろ』
「・・・わかりましたの。黒妻さん、聞こえてまして?」
「ああ。よくわからんが言う通りにすれば大丈夫だろ。
教室の入口なら倒していいみたいだし、俺はその
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