第三十六話 止まらぬ歩み
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ナビア王国としても表立って支援するわけにはいかないので限度がある。
「やはり、宇宙でアレを受け取るしかないかね?」
「でも、ラクスさんが狙われてることを考慮すると、そう簡単に出すわけにはいかないと思うんだけど?」
エターナル一隻ではザフトや連合に襲われて、助かるかと言われれば難しい。その為にデブリや小惑星に偽装しているのだ。機体をアークエンジェルに送るために移動すれば確実にとまでは言わなくとも高い確率で見つかるだろう。
「如何するべきかね……」
「どちらにしてもいつでも動かせる準備をしておくべきだ。私達に出来ることは少ないのかもしれない。だが、だからといって何もせずに立ち止まる訳にはいかない」
そう言いつつ艦橋に入って来るカガリ。マリューとバルトフェルドはカガリの意見を聞く為、そちらに顔を向ける。
「ロゴスを討つ―――議長のその言葉は確かに正しく聞こえる。だが、だからこそ己の目で見て判断するべきだ。それが本当に正しいのかを。賛同するにせよ、反発するにしても私たちは守るべき力が必要だ」
「一体どうしようというんだい?」
結局、具体的には如何する気なのかという疑問をバルトフェルドは口にする。カガリが言ったことはあくまでも目標であってこれからの予定ではない。
「まずは補給が必要だ。キラの機体もこの艦に関しても。エターナルにも機体を運んでもらう」
「それで?ただ無策に運ばせるってわけじゃないだろ?」
カガリはそれに対して頷いて答えて見せる。
「彼らに連絡を取ってみよう。彼らなら私たちの呼びかけに答えてくれるはずだ」
「彼ら―――?」
「ジャンク屋ギルドと傭兵のサーペントテールだ」
◇
ヘブンズベースでの決戦の準備が進められる。既にミネルバには新型機が搭載され、ロゴスとの戦いの為にパイロットも皆、用意を整えていた。
「ショーン、怪我はもう大丈夫なのか?」
「ああ、大丈夫です。心配かけたみたいで」
アスランがショーンの怪我を心配して尋ねる。既にショーンも怪我を治し、新たに配備されたゲルググJG型と呼ばれる高機動機を配備されていた。ゲルググの中でもリゲルグに次いで最新鋭の機体であり、その性能は空間戦闘における機動は出力を大幅に引き上げB型よりも高い機動力を持つマーレのゲルググすらも上回る。
尤も、マーレは自身の要求にあった改造を施されているため、機動力が上回っているからといって一概に上だとは言えないのだが。
「しかし、ヘブンズベースの攻略か……上手くいくといいんだがな」
アスランが不安を吐露する。ヘブンズベースに残っている連合兵はロゴスの私兵とザフトに寝返る気のない軍人だ。逆に言えば、そういった面では彼らの士気は高く、油断で
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