プロローグ
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目が醒めると…
「パチンコ台?」
パチンコ台があった。
「ちょ…えぇっ?」
周りを見ると知らない人達が必死の表情でパチンコを打っている。
隣のお兄さんはブツブツと何かを呟きながら…
また逆隣りのメタボなおっさんは涙ながらに貸出ボタンを押していた。
何が何だかわからないが取り敢えず自分の目の前のパチンコ台を観察する。
特に変わった所もない、普通のパチンコ台だ。
強いて言うなら最近ではあまり見ないデジハネ物では無く羽根物だという事ぐらいか?
液晶パネルなど無く、ただひたすらVゾーンに入れるだけのパチンコ台である。
ふとパッキーの表示を見る。
其処には25と数字が映し出されており、取り敢えず貸出ボタンを押してみる。
ジャラジャラと玉が上皿に排出され、ハンドルを数回弾くと数発玉が打ち出され…見事にVゾーンに入った。
『おめでとうございまーすっ!』
パチンコ台から謎のおっさんが飛び出し、祝福される。
訳がわからずにいると隣で貸出ボタンを押していたおっさんが悲鳴を上げてパチンコ台に飲み込まれてしまった。
『おめでとうございます。貴方は見事神の試練をクリアしました。そんな貴方には此方の景品を差し上げます。』
謎のおっさんから景品を受け取ると俺の意識が遠ざかる。
何が起きているのか理解できずに…
『死亡フラグは自分で何とかシテネ☆』
一昔前に流行ったポーズを取るおっさんを最後に俺の視界が暗転した。
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