旧校舎のディアボロス
第14話
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もあなたの愛は薄汚れている。私はそれを許せない」
部長の手に魔力が籠る。一撃で消し飛ばす気だろう。
そこに
「俺様、参上!」
イッセーが空けた大穴からフリードが現れた。
祐斗から受けた傷は処置をしたのか、血は流れていないようだ。
「ありゃりゃ、俺の上司様ダイピンチってやつですかい?」
まさか、こいつ。レイナーレを助けに来たのか?
「フリード!!私を助けなさい!!」
レイナーレはすぐにフリードに命令をする。
「んー、お生憎様。おれっちも満身創痍なわけでして。あなた様を助けれる余裕なんてないでござんす」
なら、何しに戻ってきたんだ?助けるつもりがないなら戻ってくる必要はない。
ましてや、戦えないのに戻ってくるなんて。
俺の思考を読んだかのようにフリードが答える。
「おれっちが戻ってきたのは宣戦布告のためざんす。
そこの騎士と魔法使い。祐斗と朔夜って言ったか。おめでとう!オタクら俺の殺したいランキングトップ5にランクイン!
てなわけで、次あった時はロマンチックな殺し合いをしようぜ?」
「なら今すぐ始めよう」
俺はすぐさまに魔法を放つ。
あいにく俺はそんな物騒な奴を野放しにしておくような人間じゃない。
体力的にはきついが、法力は『源力の湧泉』があるのでまだまだ余裕がある。
だから今ここで押さえておこう。
「アハハ、ほんといいねぇ。だけどおれはもう限界なんでトンずらさせてもらいます!じゃあ、バイチャ!!」
魔法を躱しいちもくさに逃げて行った。追いたいところだがあの手の輩がただで戻ってくるわけがない。
何かしら仕掛けてあると思ったため、追うことはしなかった。
「部下にも見捨てられるなんて哀れね」
レイナーレは震えている。そして、その眼はイッセーを捕らえると媚びる表情をした。
「イッセー君!私を助けて!!」
レイナーレは天野だった時の声色でイッセーに言う。
やめろ。
「この悪魔が私を殺そうとしているの!」
レイナーレは言葉を続ける。
だまれ。
「一緒にこの悪魔を殺しましょう!!」
堕天使はさらに言葉を続ける。
・・・
「私あなたのことが―――」
「もうしゃべるな」
俺は銃口を向け撃鉄を起こす。
もう限界だ。これ以上イッセーの心を踏み荒らすな。
イッセーも限界だったのだろう。後ろを向いて俺たちに言う。
「グッバイ、俺の初恋。朔夜、部長。お願いします・・・」
その言葉に俺は引き金を引き、部長は魔力を放つ。
「消えろ」
「私の下僕に言い寄るな」
バンッ!
ドンッ!
銃声と爆発音が同時に鳴り響き、堕天使は消え、床には黒い羽が舞っていた。
◇◆◇
そして、堕天使が居た場所には緑の光を放つ指輪があった。アー
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