旧校舎のディアボロス
第14話
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天使ドーナシーク、カラワーナ、ミルテット。これを見ればあなたならわかるでしょう?」
レイナーレはその羽を信じられないものを見る目で見ている。
どうやらその羽はその3人の堕天使のもののようだ。俺にはすべて同じにしか見えないが同じ堕天使であるレイナーレには違いが判るのだろう。
「部長は若い悪魔じゃ天才と呼ばれるほどの実力があるんだ」
「その一撃はどんなものでも消し飛ばす。滅亡の力を持つ侯爵家のご令嬢。別名『紅髪の滅殺姫』と呼ばれていますわ」
怖い二つ名だ。バイサーの時消し飛ばしたように見えたが、消し飛ばすほどの力ではなく消し飛ばす力だったわけだ。
二人の説明を聞いていた時。部長はイッセーの籠手を見て驚いていた。
「・・・赤い竜の紋様。そういうことね。堕天使レイナーレ。あなたの最大の敗因はイッセーの神器を見誤ってたことね」
「なに?」
部長の言葉にレイナーレは怪訝そうに見る。
「『赤龍帝の籠手』。これが。イッセーに宿る神器よ。名前くらいなら聞いたことあるでしょう?」
「・・・『赤龍帝の籠手』!!『神滅具』の一つ・・・!!」
『赤龍帝の籠手』は聞いたことがないが『神滅具』なら知っている。神や魔王すら滅ぼすことのできる13種類ある神器だ。
イッセーが宿しているのはその一つなのだろう。
「伝承通りなら、十秒ごとに力を倍加させる力を持つ神器。力を高めていけば上級悪魔や堕天使幹部。果てには神すら屠れるわ」
なんて力だ。十秒ごとという制約があるものの、時間をかければ、たとえば1分間溜めれば元の100倍を超える力がでることになる。だが
「強力だがリスクがあるな。普通なら時間をかけるなんてことをしないだろうし、相手がそれを知っていたらなおのことだ。今回は慢心してくれていたのが良かった」
「うっ!」
慢心されると困るので釘は刺しておく。
仮に今の俺とイッセーが本気で戦ったら悪いが負ける気はしない。
倍加される前に決着をつけれる。動きも読めるというのもあるが。
「でも、面白いわ。さすが私の下僕くん。もっともっと可愛がってあげるわ」
「・・・すみません。部長、ここまでしてくれたのにアーシアを助けれなくて・・・」
「イッセーのせいじゃないわ。もともと私がこの地に堕天使を自由にさせていたのが悪いの。それにイッセーはまだ悪魔になったばかり。これから皆で強くなって行きましょう」
「はい」
「じゃあ、最後のお務めを果たしましょうか」
そういうと部長はレイナーレに向き直る。
「堕天使レイナーレ、あなたを消し飛ばしてあげる。もちろん、彼女の神器は返してもらうわ」
「じょ、冗談じゃないわ!この力はアザゼル様とシェムハザ様に・・・」
「愛に生きるのもいいわね。で
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