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ゲルググSEED DESTINY
第三十五話 ジブラルタルの一時
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ベルと変わりないのだが、MA形態での使用は不可能であるため、取り付けるメリットは大きくない。しかし、脚部のビームサーベルはセイバーでのフリーダムとの戦闘時、蹴りで腕を吹き飛ばしていたりしたことから攻撃手段として確立させるべきだという判断の元装備される事となった。
一方でシールドに捕り付けているビームクローは優秀だと技術部は豪語している。武装としてビームサーベルを連結して使っているため、片手での運用が可能であり、それによってシールドから不意打ちを行う事が出来るらしい。インパルスのビームジャベリンのように投げても短時間はビームの維持が可能とか。MA形態においてシールドからのビームクローと翼からのビームブレイドを展開しての格闘攻撃も可能らしい。

「アレの装備はどうなっている?」

「全力で間に合わせてます。ほぼ確実に使い捨てになるでしょうが、元々小型化が不可能に近かったことを考えれば手の甲に取り付けれたのは十分許容範囲ですよ」

セイバーにも新たに装備した切札がある。尤も切札というには語弊があるかもしれないが。そうやって各々の整備が進んでいく。クラウは自身の機体であるリゲルグの調整を既に完了させていて良かったと思うのだった。







スウェンは拘束を解除され、既にラー・カイラムから降ろされていた。片手にはラー・カイラム内で生活していた時に渡された道具が入った手提げ袋、もう一方の手には二枚の資料が握られている。

「………」

スウェンの拘束が解除された理由はロゴスが世間で敵として認知されたからだ。よって元ファントムペインであった彼は本来ならば軍事裁判を受けることになるのだが、ロゴス(正確にはブルーコスモス)による洗脳教育が原因であり、またエクステンデットを一人の軍人の保護下に置かれたの(ステラとシンのこと)や多くの連合軍がロゴス討伐の為に協力を申し出ていたことから彼は加害者としての立場ではなく、被害者として扱われた。
正直な所、一人の捕虜に構っている時間がなくなったと言ってもいい。とはいえ、全くの無罪というわけでもなく、民間企業、或いはザフト軍での奉仕活動による一定期間の労働が義務付けられている。彼が手に持っている資料はその奉仕活動先だった。

「星か……」

ジブラルタルの空を見上げながらそう呟く。連合やザフトのMS、戦闘機、ヘリが飛び交う空の先、今の昼という時間帯で肉眼によって見ることは出来ないが、宇宙に浮かんでいるであろう星を眺める。
DSSDと書かれた資料とザフトの兵士としてラー・カイラムに配属される資料。他にも当然あったのだが、絞り込んだ結果がこの二つだった。
ラー・カイラムに関しては単純な理由で義理を果たすべきか迷ったからだ。敵であった自分を助け、選択肢すら与えた。だからこそ、義理を果たす
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