第5話 帰り道
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って人を助けたことがなぜだか嬉しく、ついかなめの頭を撫でてしまった。
「えっ!?」
「あっ……わ、悪い」
だか、かなめが驚いた顔をしたので、とっさに手を引っ込めようとしたら――手首をかなめ掴まれ、
「いきなりだから驚いただけだよ。お兄ちゃんから頭撫でてもらえることなんて滅多にないもん。――もっと撫でて撫でてー」
「ちょっ、かなめ!?」
と、右腕に抱き付いてきて、猫が甘えるように言われてしまった。
(うぉッ……!)
抱き付いてきたことで、かなめの柔らかいゴム毬のような胸の感触が……!
まあしかし、頭を撫で始めたのは俺だしな……もう少しくらい我慢して撫でてやるか――
……じぃーー……
――と思ったのだか、隣のレキの視線があまりに冷たく、そしてキツイものになっていたので、かなめに伸びていた手を戻す。
冷静に考えたら、レキや道行く人が見てるのに俺は何をやっているんだろうか。
「いや……これはだな、レキ。違うんだ――!」
「いえ。大丈夫です。私はキンジさんが犯罪者になっても忘れませんから」
全然大丈夫じゃねぇ! むしろすげぇ勘違いだよ!
「いやだから、これはだな……」
それから爺ちゃんの家に着くまでレキを納得と誤解を解くために全力を尽くした。
あと、人が話してる途中に横からかなめが挑発的に事をレキ言って、バトルになりそうなのを止めるのも大変だった。
マジで俺、この二人と暮らしていけるのか?
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