旧校舎のディアボロス
第13話
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のアーシアには関係なったはずだ!」
「『Boost!!』」
「堕天使とか、悪魔とか・・・そんなの関係無く静かに暮らせたはずだ」
「できないわよ。神器を宿した時点でそんなこと不可能。人間って異質なものを爪弾きにするじゃない。それに力が強力ならそれを利用するものもいるわ」
「・・・俺たちが友達として守った!」
「『Boost!!』」
「守れてないじゃない!守ることが出来なかったからあの子は死んだのよ!そっちのガキも同じ。二度も友達を殺された力のない存在よ!」
「ああ、知ってる」
「だから、憎いんだ。お前の事も、俺の事も!!」
「『Boost!!』」
イッセーはその言葉と同時に太ももに刺さった槍を砕く。
「!! 嘘よ。ただの下級悪魔が私の槍を砕くだなんて!」
レイナーレはその光景に後ろに下がる。
「神様だろうが、魔王様だろうが誰でもいい」
「俺は悪魔だから、魔王様に頼むんだろうな」
朔夜は懐から一発の弾丸を取り出し、イッセーは足に力を込めて立ち上がる。
「他に何もいらない」
「何も必要ないから」
――――あの堕天使に一発だけ入れさせてください!!
「『Explosion!!』」
イッセーの籠手にある宝玉が一層光を放ちイッセーを包む。
朔夜も、胸にある水晶から光を放ち右手の銃に移る。
「嘘よ!!この力、中級、いえ、上級の力が!!」
二人のその力に圧倒されたレイナーレはすぐさま翼を広げ割れている窓へと逃げる。しかし
「逃がすわけないだろ・・・!!」
バンッ!!
銃声が鳴り響く。
その音と共にレイナーレの片翼は消し飛んだ。
突如片翼を無くしたレイナーレはバランスを崩し墜ちていく。その先には
「吹っ飛べ!クソ天使!!」
左腕を引き、こぶしを握っているイッセーが居た。
「うぉぉぉぉおぉおおお!!!!!」
全てを込めた一撃がレイナーレの顔を捕らえる。
「あああああああぁぁぁぁぁ!!!」
断末魔と共にレイナーレは教会の壁を破り外まで飛んで行った。
「「ざまーみろ」」
二人は一撃入れることが出来、笑みを浮かべたがすぐに悲しい表情になった。
二人の視線の先には、長椅子に横たわるアーシアの姿があった。
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