旧校舎のディアボロス
第13話
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天野、いや、堕天使レイナーレ。お前が俺の相方を殺してくれたそうだな」
「人間ごときがその名を呼ぶな。まぁ、そうね。殺してあげたわ。正直無意味だったけど」
つまらないように言う。
「あの悪魔に宿ってた神器が危険だって聞いて、彼女の振りまでして殺したけど、ただ力を二倍にするだけのものだなんて。ほんと無駄骨よ」
「黙れ」
俺はそういうと銃口を向け火球を放つ。
「へぇ」
レイナーレは火球を槍を投げることで相殺する。
「あなたも神器もち?いや、今のは魔法ね。気づかなかったわ。あなたが魔法使いだなんて」
「俺も気が付かなかった。お前が堕天使だとはな」
会話をしながら攻撃を続けるが全て対応されてしまった。
「ッチ」
俺は舌打ちをして、威力のある魔法を放つ準備をするが
「させると思ってるの?」
レイナーレは槍を投げてくる。
俺は中断してその槍を防ぐ。
「あの悪魔に逃げられるのは厄介だから先に始末させてもらうわ」
そういうと翼を広げ入口に向かう。そして槍を放ち、俺が塞いでいた岩を壊す。
「行かせるか!エアスラスト!!」
俺はレイナーレに向けて魔法を放つ。
中途半端な状態だったせいで、片腕を少し刻む程度で防がれてそのまま抜けていった。
追いかけよとするが今度は神父が道を塞ぎ行くことが出来ない。
更に廊下の天井を砕いたのか、通路が岩で塞がれた。
「朔夜君、君は堕天使を追いかけてくれ。ここは僕たちが」
「・・・急いでください」
二人が入り口付近の神父をどかしてくれた。
「わかった」
俺はそう頷くと急いで廊下を進む。
あの堕天使が天井を崩してくれたせいで、岩が邪魔だ。
それに一気に岩を吹き飛ばそうものならまた天井から岩が降ってくる。
慎重に岩を退かせ階段を上ると、
「イッセー!」
両足が光の槍に貫かれているイッセーが居た。
◇◆◇
「あなた、もう来たのね。下で待っていれば寿命も少しは伸びたのに」
レイナーレは朔夜に向けていったが、本人は聞いていない。
イッセーのもとに駆け寄った朔夜が次に見たのは、長椅子に寝かされているアーシアだ。
「イッセー・・・アーシアは・・・」
「ああ、死んじまった・・・」
朔夜の問いにイッセーは涙ながらにこたえる。
その返事を聞いた朔夜はレイナーレを殺意を込めて睨む。
「・・・お前、腕の怪我はどうした?」
「あの怪我ならこの『聖母の微笑み』で治したわ。本当に素晴らしい力よ。
堕天使を治療できる堕天使として私の地位は約束されたようなモノ。これで偉大なるアザゼルさまやシェムハザさまのお力になれる!」
「知るか」
レイナーレの言葉を朔夜は一蹴する。
「ああ、そんなの知らねぇ。そんな
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