旧校舎のディアボロス
第13話
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ルをかまして突き進む。
そしてどうにか祭壇を上る階段まで近づくことが出来た。
しかし
「惜しかったわね。今儀式が終わるわ」
レイナーレの言葉と同時にアーシアから光があふれる。
「あぁぁぁぁあああああ!!!!」
アーシアが苦悶の叫びをあげる。
「アーシア!!」
俺は急いで階段を上がる。
神父が登ってこない所を見るに小猫ちゃんが相手をしてくれているようだ。
アーシアから放たれる光は徐々に胸に集まっていく。
そして集まった光はアーシアからレイナーレのもとに行く。
その光にの中に見えるのはアーシアの神器である指輪だ。
最上段についた時には、レイナーレのもとにその光があった。
「これよ。この力よ!この力があれば私は至高の堕天使になれる!私は愛を頂ける!!」
レイナーレはその光を抱くように胸に入れた。
途端に眩い光が放たれ祭儀場を包む。
光が収まるとそこには、緑のオーラを放つ堕天使が居た。
「アハハハハ!私は至高の力を手に入れた!これで私を馬鹿にしたやつらを見返せることが出来る!!」
横で堕天使が高笑いをしていたがどうでもいい。
俺はアーシアのもとに駆け寄り、彼女を捕らえていた鎖を外す。
「・・・・・・イッセーさん・・・」
「アーシア、助けに来た。帰ろう」
「・・・・・・はい・・・」
アーシアの声はとても弱弱しい。すぐにでも消えてしまいそうなほどに。
まだ大丈夫なはずだろう?急いで治療をすれば。
「無駄よ」
その考えはレイナーレの声で中断した。
「神器を抜かれたものは死ぬしかないわ。死ぬのよ。その子」
レイナーレはアーシアの神器である指輪を見せつけるようにしながら言う。
「! だったら返せよ!その神器!!」
「返すわけないじゃない。この力を手に入れるためにいろいろ欺いたのだから。
だから、証拠になるあなたたちも殺すわ。よかったじゃない。二人仲良く死ねて」
「・・・夕麻ちゃんの姿が憎いぜ」
「ふふふ、それなりに面白かったわよ。あなたとの付き合い」
「・・・初めての彼女だった」
「初々しくてからかい甲斐があったわ」
「・・・大切にしようと思ったんだ」
「困ったそぶりを見せると即座にフォローしてくれてたものね。でもあれわざとだったのよ」
「・・・必死にデートプランを考えたよ」
「ええ、王道的なデートだったわ。おかげですごくつまらなかった」
「・・・夕麻ちゃん」
「その名前ね。あなたを夕暮れに殺そうと思ったからその名前にしたのよ。素敵でしょ。イッセーくん」
俺の怒りは限界を超え、怒声を張り上げる。
「レイナーレェェェ!!!!!」
「下級悪魔の分際で私の名前を呼ぶんじゃないわよ!!!」
レイナーレが俺たちに槍を振り上げた。だがその槍は振り
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