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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第133話】
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丸が迫り、身体を横に反らして避けるとそれはそのまま遥か上空へと消えていく。
「まだ……私はやられない……ッ!!」
「……!?」
更に加速、一気に肉薄する篠ノ之に対し、まだ迎撃体勢をとれていなかった――刹那、俺の上を取った篠ノ之は、二振りの刀を上から俺の頭上へと振り抜こうと構える。
――その一瞬、咄嗟の判断でPICを切る――それと共に、浮いていた俺の機体は重力に引かれるように自由落下し、村雲の重量が身体にのし掛かる様に負荷をかけた。
「……なんだっ!?」
「ぐっ…重い……!」
振り抜かれた二振りの刃は、すれすれの所で虚しく空を斬る音だけが鳴った。
それを見た俺は直ぐ様PICを起動、それと共に身体にかかった負荷から解放される。
そして、PICが起動した事により、ピタリとその場で停止、直ぐ様全身のスラスターを点火し――まるでバッタが跳ぶ様な上昇力で篠ノ之の頭上を取る。
その上昇力に、篠ノ之は驚愕した――その一瞬の隙を逃さず、縦に一回転――加速力を付けたかかと落としを入れるのだが、オート回避機能が働いたのか、一瞬にして回り込む形で背後を取られる。
「もらったぞ、有坂!!」
「チィッ!そう簡単にいくかよっ!」
背後を取った篠ノ之は、二対の刀を左右同時に振り、横一閃――。
「……何ッ!?」
「へへッ、そう簡単にはいかないさ……ッ」
左からの一撃は天狼で受け止め、右からの一撃は振り切る前に手首を抑える形で止める。
全身のスラスターによってその場で180度回転――そして、そのまま攻撃を止めた――。
「クッ……離せ…ッ!!」
掴んだ手を払いのけようとじたばたし始める篠ノ之――それが起因してか、腕部装甲からエネルギー刃による攻撃を受けた。
「くっ……なんだ!?なんだっていうんだ!?」
そんな俺の声が響く――攻撃、防御、機動と全てに対応する装甲なんて少なくとも知らない――。
その一瞬の隙に、掴んだ手を離され、距離を取られると共に篠ノ之からの猛攻が始まる。
「はあぁぁぁあああっ!!」
「クッ…!海面まで引き寄せる…ッ!」
雨月による光の弾丸を、急降下して回避――。
だが更に猛追するように雨月を振るう――。
流石に数の差で全ては避けきれず、何発かは被弾し、装甲表面温度が上昇――外れた光の弾丸は、海面に着弾すると激しく水柱を建てた――。
海面すれすれを飛行し、それによって水飛沫が飛ぶ――それでも背後から迫る篠ノ之の攻撃を何とか最小限のダメージで抑える様に身体の角度を変えるが、その弾丸の量に対しては焼け石に水だった。
そんな状況を打開しようと、緊急停
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