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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第133話】
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ーション決めないと――」
「そんなのは良いから♪どうせ銀髪の敗北がわかってるからねぇ〜。ISランクEの君じゃあ、専用機を得た箒ちゃんに手も足も出ず、翻弄されて、はいおしまい♪」
楽しそうに笑う篠ノ之博士、言葉の端々で俺を馬鹿にしているのがよくわかる。
……こいつの相手する方が疲れるな。
馬鹿にされるのは昔から慣れてるから、特別ムカつかないが――こいつの会話を聞いているのは精神的に参るから大人しく篠ノ之の前まで飛翔して向かった。
ある程度砂浜から離れ、高度に達すると、背部ブースターを点火、加速し――篠ノ之の前で緊急停止した。
「……やっと来たか、有坂。――これで、前の借りを返せる。専用機を手にした、もうお前に負ける事も無いだろう」
「……えらく饒舌だな篠ノ之。お前さ、他の頑張ってる生徒に悪いと思わないのか?」
そう告げると、ぎくりとした表情になる篠ノ之――だが。
「……別に、悪いと思って等…い、ない…」
歯切れが悪く、視線も合わそうともせず、罰が悪そうな表情の篠ノ之。
「悪いと思ってるなら、これが終わった後にでも返せば――」
「う、煩い…っ!――何なのだお前はっ!」
俺の言葉が届かないのか、途中で割り込み、無理矢理俺を黙らせた篠ノ之。
「……言葉が届かないなら仕方がないな……。専用機を手に入れたから俺に勝てる――そんな甘い考え、払拭させてやる!!」
その言葉を合図に、ハイパーセンサーにシグナルが点される。
それと平行して俺は八式・天乃御柱を近接モードにセット――そして、天狼を呼び出し、空気を切り裂く様に振り抜き、構えた。
一方の篠ノ之も、もう語るつもりもなく、俺を睨み付けながら先ほど行った様に右腕を自身の左肩まで持って雨月を構え、右脇下に空裂を構える。
……何の構えかはわからないが、多分何かの流派だろう。
だが――結局、流派による型ではなく、経験の差で戦いは決まる筈だ。
――俺の自惚れだろう……だが俺も、毎日放課後アリーナギリギリまで使って基礎を徹底して鍛えたんだ――。
篠ノ之も努力はしてるとは思う、だが――俺が目にする篠ノ之は、一夏の気を引くために教える事に集中しているとしか見えない。
――あくまでも、俺が目にした篠ノ之であって、見えない部分では努力をしてるかもしれないが。
呼吸を整え、考えを払拭すると二つ目のシグナルが点灯した。
地表から上空200メートル――遠くではカモメの鳴き声が聞こえ、眼下に広がる海は、穏やかに波を打ち、夏の陽光が俺と篠ノ之のISを照らし、海面もキラキラと陽光を受けて輝く。
自然と天狼を握る手に力がこもる――。
そして――三つ目のシグナル
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