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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
04 月夜の晩に ガラスのカボチャ デネブのカボチャ の裏で
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 あたしにはわかるんだから」

「正解」
「あっているわね」

 黙れ。付き添い二人。
 それなりに気にしているのだから。

「あたしはこう見えても、れっきとした魔女なのよ。
 今も魔法の研究をしてたトコ。
 でも、アンタなんかには教えてあげないわ。
 これはあたし1人だけのもの」

「けど知っているんだ。
 あんたの魔法の研究」

 自慢気に語っていたデネブの言葉が止まった。
 ここで考えさせちゃいけない。
 一気に押し切る。

「『おうごんのえだ』」

「!?」

 びんご。
 食いついた。

「あなたが魔法の研究のため、帝国の保有する大量の魔法書の提供と引き換えに帝国側に付いたのは知っている。
 かつては人体実験を繰り返していたのも不問にしましょう。
 で、ディアスポラ地方の森にしかない『おうごんのえだ』が必要なのも知っている。
 こちらの条件を飲んでくれるならば、『おうごんのえだ』を渡してもいいわ」

「条件って?」

「簡単な事よ。
 三ヶ月の間の停戦。
 こちらが求めるのはこれだけ」

 デネブの顔が冷酷な魔女の顔になる。
 おそらく、こちらの条件の意図に気づいているのだろう。
 彼女はその言動より、その冷酷な美貌の方が本心だ。

「ゼノビアを落として、ディアスポラまで進撃できるなんて凄い自信ね。
 で、ディアスポラまで勢力が伸びるようならば、遠慮なく私を潰すと。
 私が横から殴りかかって、その褒章に帝国から『おうごんのえだ』をもらったらどうするつもりなのかしら?」

 それを一番恐れていたのだ。
 とはいえ、それをさせない手札はこっちは握っている。

「一つはこれ。
 反乱軍リーダーであるデスティン・ファローダの署名いり赦免状。
 たとえ反乱軍の勢力が拡大しても貴方を襲わない事を誓うわ」

 デネブの庭侵攻時に別働隊のみで攻める為にデスティンからもぎ取っておいたものだ。
 これで私が反乱軍首脳部の一員、およびそこに近い人間である事が分かるだろう。
 デネブが私の手から赦免状を奪い取って私の顔と交互に見比べる。
 これだけでは弱いので、彼女にもう一枚の手札を叩きつけよう。

「あんたが捨てた失敗作のカボチャ。
 魔物になってあばれまくっているわよ。
 パンタロックあたりで」

「うそ!?
 お姉さん、そんな子を作ったおぼえはないわよ」

「確かめてくればいいじゃない。
 テレポートで飛んで。
 そうねぇ……宗教都市ヤクシュあたりで聞いてみれば?」

「……うそついたらかぼちゃに襲わせるから」

 彼女が目の前から消えて、戻ってくるのにお茶ができる程度の時間を必要とした。
 そして、研究心を刺激しまくるか
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