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転生者が歩む新たな人生
第33話 桜通りの吸血鬼−その3−
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いるからな、精進しろ」

「わかったでござるよ………」

「龍宮と桜咲のことは頼んだぞ、長瀬。じゃぁな」

 リニスの電撃を喰らって気絶している龍宮を桜咲の隣にリニスが寝かせ、結界を解き、後は長瀬に任せて家に帰る。
 長瀬に詳しい事情を聞くと、どうやら戦力強化のために刹那が巻き込み、その時魔法についても聞いたそうだ。

「忍術があるんだから魔法があってもおかしくないでござるよ、もっとも拙者は魔法も忍術も使えんでござるが、ニンニン」

 とか長瀬が言っていたが、武道四天王最後の1人、(クー)と違い、裏に片足を突っ込んでいる長瀬は遅かれ早かれ魔法に関わるだろうし、そう言う方面の覚悟はあるだろうから、長瀬への魔法バレは問題ないか。
 ただ、同僚の龍宮はともかく長瀬まで巻き込むとは、相当追いつめられていたんだなぁ、桜咲………。




  ☆  ★  ☆  



 

 ちょうど家に着くか着かないかぐらいで停電が終わり、電気が復旧する。

 エヴァとネギの戦いがどうなったかは気になったが、明日聞けばいいかと思い、念話で木乃香と千雨に桜咲達との戦いについて話そうとしたら、ちゃっかりサーチャーで見ていたらしい。桜咲の同性愛説の誤解も解け、大怪我することもなく戦いが終わったので、木乃香的には大満足らしい。

 なお次の日。
 ネギと神楽坂はエヴァをトラップにかけて倒そうとしたり、ネギと神楽坂が戦闘中に仮契約ーーどうも戦闘開始時点では仮契約してなかったらしいーーしたり、想定以上に善戦したようだが、停電中で魔力が復活し全盛期に近い戦闘力のエヴァにより、ネギは氷付けにり、魔法の効かない神楽坂は気絶させられて負けたらしい。
 なお、最後の方でネギを助けるため、学園長は予定より早く停電を復帰させたらしいが、停電し魔力が復活した時点で、既に結界の効果を人形に移すようにしていたため、エヴァの魔力を再封印できず、当てが外れたようだ。

 もちろん、この後魔力が戻ったエヴァの処遇について魔法先生の間で一悶着あるわけだが、学園長がなんとか強権を発動し収めたらしい。一連の件では契約書で首を押さえられているので学園長も必死で、エヴァも経過を見ていて大笑いだ。

 ちなみに、ネギとの対決をオレ達が誰も見ていなかったことが気に入らなかったようで、少しの間エヴァがすねた。 
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