旧校舎のディアボロス
第12話
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、祐斗の剣が黒い闇に染まっていく。
その闇は鍔迫り合いをしているフリードの剣に絡みついて行く。
「なんんじゃこりゃ!」
「『光喰剣』光を喰らう闇の剣さ」
「てめーも神器持ちか!!」
『光喰剣』に喰われたフリードの剣はその形を保てなくなっていた。
フリードは不利だと判断しすぐに下がるが俺はその着地点に魔法を放つ。
「アイシクル!」
床から氷のつらら現れるが驚異的な反応速度で空中に逃げられる。
避けられるとは思っていなかったが、空中に逃げたのは悪手だ。
逃げた場所に光喰剣を構えた祐斗が向かっていく。
「はっ!」
「くそっ!」
フリードは剣で防ごうとするがギリギリしか形を保っていない剣では防ぐことが出来ず肩を斬られた。
着地したフリードは銃口を祐斗に向けようとするが
「終わりだ。エアストライク」
すでに構えていた俺は引き金を引く。
銃撃戦の時よりも法力を込めた風の砲弾。その一撃を受けたフリードは長椅子まで吹き飛ぶ。
「ッチ!あークソ!」
それでもフリードはふらつきながら立ち上がる。
「鬱陶しいお前たちを切り刻みたいところですが。俺的には悪魔に殺されるのはまじで勘弁願いたいので退散させてもらいましょうかねぇ」
懐から何かを取り出し床に叩き付ける。
それは閃光弾だったようで、辺り一面光に包まれた。
不意を突かれた俺たちはその場で立ち尽くす。
どうやらその隙にフリードは逃げたらしい。聖堂には俺と祐斗しかいなかった。
「逃げられたか」
俺はあいつが使っていた銃を拾い上げ呟く。
「今は先を急ごう」
「ああ」
俺たちは祭壇があった場所の階段を下りて祭儀場に向かう。
結構長い階段を下ると薄暗い廊下有りその先に少しあいている扉がある。そこから光が漏れていた。
その場所から音も聞こえる。あそこが祭儀場だろう。
俺たちはその扉をあけ放つ。そこには
多くの神父たちを相手にしている小猫。
奥にある祭壇の階段を上っているイッセー。
祭壇の上からイッセーを見下ろしている背中から黒い翼を生やした天野夕麻、否、堕天使レイナーレ。
そして、祭壇の上の十字架に磔にされているアーシアの姿があった。
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