第11話 耳元で甘く囁くのは魔物だそうですよ?
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りながら右手を差し出す美月。
その右手には、彼女に渡されたあの重藤の弓が握られていた。
そして、
「何だか良く判らないけど、はい、これ」
言われるままに弓を射て、その結果、何が起きたのかさっぱり判らなかった美月ですが、それでも、その直後に四方から龍の気が溢れ出したのだから、あの上空に光の矢を放った行為は何か重要な意味が有ったのでしょう。
そう考える美月。
しかし、と言うか、当然と言うか。
「それは、あんたにあげた物だから、返して貰う必要はないわ」
その差し出された弓を少し睨み……見つめた後、相変わらず、胸の前で腕を組んだ状態でそう答える破壊神の少女。
但し、
「そもそも、あたしは弓なんて引かないから必要じゃないしね」
……と、余計なひと言を付け足す事も忘れない。
その瞬間、死の森と呼ばれていた頃には聞こえて来る事の無かった、ホトトギスの綺麗な声が周囲に響き渡ったので有った。
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