第一部
第三章 〜洛陽篇〜
三十二 〜参内〜
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駆けて行く。
「歳三。驚いたみたいね」
「……ああ。渦中のお二方と、まさかこのような形でお目にかかる事になるとはな」
「そうね。で、どう見るのかしら?」
「どう、とは?」
「そのままの意味だけど……。まぁ、此処で尋ねる事ではないわね。後で宿舎の方にお邪魔するから、そこで話しましょう」
それだけを言い残し、華琳も立ち去った。
「まるで、嵐のような方々でしたな」
「ええ。それにしても、両皇子……仲睦まじい、という印象でしたが」
運命に翻弄されるには、あまりにも幼い二人。
だが、逃れられぬ運命でもある。
……不憫だが、然りとて何が出来よう。
半刻程が過ぎた頃。
「謁見の準備が整い申した。土方殿、参られい」
文官が二人連れで、迎えに来た。
「お役目ご苦労様にござる。では、お願い致す」
星と稟に目配せをすると、私は部屋を出た。
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