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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第9話 制裁デュエル! 闇と異星の攻防
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ターが乗ったモンスターは攻撃宣言をする事ができない。




「カードをセットし俺はこのままターンエンドだ」




デプレ LP4000
手札2枚
フィールド モンスター 《エーリアン・ウォリアー》《エーリアン・サイコ》
魔法・罠 セット1




「俺のターン、ドロー! 俺は、魔法カード《闇の誘惑》を発動! デッキからカードを2枚ドローして手札から闇属性モンスター1体をゲームから除外する」

雪鷹はデッキからカードを2枚ドローし、手札のカードを1枚自分のポケットへと仕舞い込んだ。

「そして、《天使の施し》を発動! デッキからカードを3枚ドローし、手札を2枚墓地に捨てる」

再び雪鷹はデッキからカードをドローして、今度は手札を2枚抜き取り墓地へ送った。

「これで俺はターンエンドだ」




雪鷹 LP4000
手札2枚
フィールド モンスター 《ダーク・クルセイダー》《黒曜岩竜》
魔法・罠 無し




「あれ? なんで雪鷹は攻撃しなかったんだ?」

そう言って十代は首を傾げる。

隣に座る翔と明日香も同意見の様で、十代と同じように不思議そうな表情を浮かべていた。

「今相手のフィールドには攻撃力を上げるウォリアーに謎のエーリアンがいるわ。仮にあのエーリアンも攻撃力を下げる効果が有ったとしても、ダーク・クルセイダーに乗っているAカウンターは1つ。攻撃力も下がって300ポイント。それでもクルセイダーの攻撃力は2200と2体の攻守を上回っているわ」

なのに何故と怪訝な表情を浮かべる明日香に再びアヤメが説明する。

「サイコがいる限り、Aカウンターの乗ったモンスターは攻撃する事が出来ないんです。カウンターの乗っていない黒曜岩竜で攻撃しなかったのは、伏せカードを危惧しての判断だと思います」

フィールドを見つめ冷静な判断で下した結論を理子は3人に説明した

その節未明を受けて3人は納得と言いたげに頷いた。

「だが不思議だな」

突然聞こえた声に全員が喫驚した。

声のした方に全員が顔を向けると、そこにはラーイエローの制服を着た男子生徒が神妙な顔つきで雪鷹のデュエルを観戦していた。

「なんだ、三沢かよ。脅かすなよ」

その姿を見た十代がホッと息をつきそう言った。

男の名は三沢大地。

雪鷹たちと同じくラーイエローに所属している生徒で、筆記テスト3位の知識と実力を持つ秀才である。

「すまない。先程から居たんだが、気付かなかったのか?」

『うん、まったく』

そう言って十代たちはバッサリと三沢を切り捨てる。

気付かなかったと真っ向からハッキリと言われ、三沢はどんよりとしたオーラを纏い落ち込んでしまった。

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