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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第9話 制裁デュエル! 闇と異星の攻防
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雪鷹の鸚鵡返しにデプレは頷いて答えた。

「アカデミアには海馬瀬人も認めた実力者が2人いるらしい、とな」

「社長が?」

「嗚呼。最初は俺も半信半疑だったが、お前とデュエルして確信した。こいつがそのデュエリストだとな。恐らく、もう1人も同じく」

そう言ってデプレは雪鷹の後方にある出入り口に目を向けた。

「・・・・」

暗がりの中で、デプレの視線に気付いた直哉はフィールドで向かい合う2人の姿を鋭い眼差しで見つめていた。

視界に映りはしないが、デプレは暗がりから自分を射ぬくような視線を感じ、その威圧感に微笑を浮かべ微笑んだ。

「まぁ、認められているか否かは分からないけど、俺と直哉はそこいらの連中とは違うとだけ言っておくよ」

雪鷹はその言葉を残し、デプレ同様に微笑みを浮かべ、踵を返して直哉の待つ出入り口へと戻って行った。

去り行く雪鷹の背を見つめ、デプレはもう一度微笑むと自分も出入り口へと戻って行った。

パチパチパチパチパチパチ!!!!

フィールドから降りる2人に会場から盛大な拍手が送られた。

巻き起こる拍手の渦に包まれ、2人のデュエリストは暗がりへと消えて行った。

「お疲れさん」

そう言って降りてきた雪鷹の肩を直哉は軽く叩いた。

「嗚呼。まさか、デプレが相手とは驚いたよ」

「俺もだ。最初に姿見た時は驚き過ぎて声が出なかったぜ」

そう言って2人は溜息を吐き、デプレが消えて行った出入り口の方に目を向けた。

「それと、ちょっとしたトラブルが起こった」

「トラブル?」

トラブルという言葉に雪鷹の目つきが鋭いものへと変わった。

そして雪鷹の脳裏を廃寮での事件が過る。

「心配すんな。お前が考えてる程深刻じゃねぇよ」

雪鷹の考えを見透かしたように直哉は苦笑しながら雪鷹の肩に手を置いた。

「じゃ、トラブルってなんだよ?」

事がそれ程大きくないと言われ、拍子抜けしたように雪鷹は眉を顰め呆れた表情を浮かべ訊ね直した。

直哉はその質問に答えずズボンのポケットからPADを取り出し、その液晶画面を雪鷹に向けて見せた。

雪鷹が画面を除き込むと、そこに書類のような文字の羅列が画面いっぱいに書き込まれていた。

どうらやメールのようだ。

差し出し人の欄に視線を向けると、観客席で2人の試合をしているはずの理子からだった。

何故態々メール? と頭に疑問符を浮かべながらメールを読んで行くと、雪鷹の目がスゥーと真剣な物へと変わった。

そこに書いてある内容は・・・・・・。


From 水瀬理子
To 直哉さん
さっきのデュエルでデプレさんが召喚したエーリアン・リベンジャーですが、どうやら一般的に認知されていない
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