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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第9話 制裁デュエル! 闇と異星の攻防
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気にせず爆煙の向こうの敵を睨みつけていた。

「この瞬間! エーリアンが破壊された事で遺跡にAカウンターを1つ乗せる!」

爆煙の中から紅い球体がコロコロと転がり出て、遺跡の中へと転がって行った。

そして、漆黒の球体へと吸い込まれていった。

「この遺跡は、フィールド上のエーリアンが破壊される度にAカウンターが乗る。そして、遺跡に乗っているAカウンターを2つ取り除くことで、墓地からエーリアン1体を特殊召喚する」

そう言ってデプレは口元を歪ませて微笑して見せた。

その表情はまるで相手を痛めつける事を楽しんでいるかのようだ。

「まだ戦闘は終わってはいない! ウォリアーで黒曜岩竜に攻撃!」

橙色の瞳をぎらつかせ、ウォリアーは咆哮を轟かせながら黒曜岩竜へと向かって行った。

そして、その大きく鋭利な爪で、黒曜石の様に美しい黒紫の身体を引き裂いた。

悲鳴のような咆哮がフィールドに響き渡った。

咆哮を上げながら、黒曜岩竜は爆発した。

「俺はこれでターンエンドだ」




デプレ LP4000
手札1枚
フィールド モンスター 《エーリアン・ウォリアー》《エーリアン・サイコ》
魔法・罠 《異界空間‐Aゾーン》《古代遺跡コードA》




エーリアンの攻撃に、雪鷹のフィールドががら空きになってしまった。

その現状に明日香たちの表情に焦りの色が浮かぶ。

未だに両者はダメージを食らっていない。

気の抜けない一進一退の攻防戦に生徒たちは固唾を呑んだ。

「俺のターン、ドロー!」

明日香たちと違い、一切の焦りも見せず、凛とした態度で雪鷹はカードをドローする。

「俺は、《強欲な壺》を発動! デッキからカードを2枚ドローする」

先程デプレが使用したドローソースを今度は雪鷹が使用した。

手札1枚という状態から手札を一気に3枚まで増幅させた。

この局面でドローソースを引き当てる2人の引きの強さに明日香たちは十代へと視線を移した。

視線を向けられた十代は何の事か分からず首を傾げる。

デッキからカードを2枚ドローして、引いたカードを手札に加え確認する。

そして、雪鷹はニヤッと笑みを浮かべた。

「俺の墓地には闇属性モンスターが5体存在する。よって、手札からこのモンスターを召喚する事が出来る! 現れろ! 《ダーク・クリエイター》!!」

雪鷹のフィールドに闇が溢れ、漆黒の煙がとぐろを巻いて渦巻く。

渦巻く闇の中で、バチバチと電気が帯電している。

帯電した電気をその身に纏い、深紅の瞳をぎらつかせ、闇を振り払い漆黒の姿が光に曝された。

ダーク・クリエイター。

漆黒の創生者が、ここに降臨した。





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