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遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第9話 制裁デュエル! 闇と異星の攻防
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Side 雪鷹
いつからだろうか。
俺がこんな性格になったのは。
小さい頃は、周りと何ら変わりない普通の子だったらしい。
昔の事すぎて、今の俺には思い出せない。
しかし、歳が上がるにつれて、俺は周りから孤立していった。
理由は簡単。
頭がおかしい変人だったから。
人とは違うものを好み。
人とは違う性癖を持つ。
そんな俺を面白がってからかう輩が沢山出てきた。
親しくもないのにからかう為に話しかけ。
親しくもないのに色んな事を要求してくる。
それが俺にはとても苦痛だった。
向こうに悪気がないから、どう対処すればいいのか分からずに、だんだんと学校に行かなくなっていった。
その時からだった。
テレビに映る天才と称される人を、因果もないのに深く憎み、どこかで災害や不幸があれば、自然と笑みが零れた。
周りからは、その性格直せと何度も言われた。
自分でも、こんな自分が嫌で仕方なかった。
高校に上がって、やっと俺は自分自身の性格を理解することができた。
俺は“矛盾”で“理不尽”。
人の不幸を喜ぶ反面、人の幸せを誰よりも願っている。
人を憎み、人を愛す。
この矛盾。
人を傷つけるのは好きだが、自分が傷つくのは大嫌い。
俺に非がある説教も、聞いているだけで苛立つ。
この理不尽。
俺は自分が嫌いで仕方ない。
でも、この性格だけは、嫌いになれない。
これも、矛盾だ。
「おい! 雪鷹!」
「っ!」
そんなことを考えていると、隣にいた直哉が俺の名を大声で呼んだ。
「悪い、なんだ?」
「もうすぐお前の番だから、準備しろ」
その言葉を聞き、俺はフィールドに視線を向けると十代たちが召喚したモンスター、ユーフォロイド・ファイターの攻撃によって対戦相手、迷宮兄弟が敗北した光景が目に飛び込んできた。
デュエルキングダムで遊戯と城ノ内を苦しめた門番デュエリスト。
その2人を倒し、見事退学を免れジャイアントキリングを成し遂げた2人に生徒たちが歓声を送っている。
2人の勝利に俺はフッと微笑し、直哉に言った。
「あぁ、わかった」
それだけ返して、俺はデュエルフィールドに向かって行った。
Side out
Side 三人称
デュエルフィールドへと続く廊下を雪鷹は無言で歩いて行く。
すると、デュエルフィールドから十代たちが戻ってきた。
「雪鷹! 頑張れよ!」
「絶対勝つッスよ!」
擦れ違う十代たちから激昂の言葉を掛けられる。
その言葉に、雪鷹はフッと微笑を浮かべた。
「言われなくても、勝ってくるさ!」
そう言っ
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