暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX ~Unknown・Our Heresy~
第9話 制裁デュエル! 闇と異星の攻防
[1/25]

[8]前話 前書き [1] 最後
Side 雪鷹

いつからだろうか。

俺がこんな性格になったのは。

小さい頃は、周りと何ら変わりない普通の子だったらしい。

昔の事すぎて、今の俺には思い出せない。

しかし、歳が上がるにつれて、俺は周りから孤立していった。

理由は簡単。

頭がおかしい変人だったから。

人とは違うものを好み。

人とは違う性癖を持つ。

そんな俺を面白がってからかう輩が沢山出てきた。

親しくもないのにからかう為に話しかけ。

親しくもないのに色んな事を要求してくる。

それが俺にはとても苦痛だった。

向こうに悪気がないから、どう対処すればいいのか分からずに、だんだんと学校に行かなくなっていった。

その時からだった。

テレビに映る天才と称される人を、因果もないのに深く憎み、どこかで災害や不幸があれば、自然と笑みが零れた。

周りからは、その性格直せと何度も言われた。

自分でも、こんな自分が嫌で仕方なかった。

高校に上がって、やっと俺は自分自身の性格を理解することができた。

俺は“矛盾”で“理不尽”。

人の不幸を喜ぶ反面、人の幸せを誰よりも願っている。

人を憎み、人を愛す。

この矛盾。

人を傷つけるのは好きだが、自分が傷つくのは大嫌い。

俺に非がある説教も、聞いているだけで苛立つ。

この理不尽。

俺は自分が嫌いで仕方ない。

でも、この性格だけは、嫌いになれない。

これも、矛盾だ。

「おい! 雪鷹!」

「っ!」

そんなことを考えていると、隣にいた直哉が俺の名を大声で呼んだ。

「悪い、なんだ?」

「もうすぐお前の番だから、準備しろ」

その言葉を聞き、俺はフィールドに視線を向けると十代たちが召喚したモンスター、ユーフォロイド・ファイターの攻撃によって対戦相手、迷宮兄弟が敗北した光景が目に飛び込んできた。

デュエルキングダムで遊戯と城ノ内を苦しめた門番デュエリスト。

その2人を倒し、見事退学を免れジャイアントキリングを成し遂げた2人に生徒たちが歓声を送っている。

2人の勝利に俺はフッと微笑し、直哉に言った。

「あぁ、わかった」

それだけ返して、俺はデュエルフィールドに向かって行った。

Side out


Side 三人称

デュエルフィールドへと続く廊下を雪鷹は無言で歩いて行く。

すると、デュエルフィールドから十代たちが戻ってきた。

「雪鷹! 頑張れよ!」

「絶対勝つッスよ!」

擦れ違う十代たちから激昂の言葉を掛けられる。

その言葉に、雪鷹はフッと微笑を浮かべた。

「言われなくても、勝ってくるさ!」

そう言っ
[8]前話 前書き [1] 最後


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ