第三十四話 運命と伝説
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ル―――以上四名は至急待機中の車両にて出頭せよ』
「いきなり何だ……?」
ジブラルタル基地の基地内放送で呼ばれたアスランは疑問を声に出す。確かに到着してすぐにこのような放送が来るのはいきなりだろう。
「まあ、言って来い―――クラウも先にどっか行ってたしな」
頭をかきながらアスランはミネルバの艦橋から出て、車両に向かっていった。
◇
「やあ、良く来てくれた。君達の活躍は聞いているよ。ここまで良く頑張ってくれた」
出迎えに来ていたのは議長本人だった。その事に驚くシンとアスラン。とはいえ二人とも敬礼は怠らない。ハイネとレイは慣れていた為か落ち着きながらも敬礼を返した。
「アスラン!お元気でした?会いたかったですわ」
「ミ…ラクス、お久しぶりです」
議長の側にいたミーアがアスランに向かって駆け出し、その腕に抱きつく。アスランも邪険にはしないが議長がこの場にいる事の方が気になっており、おざなりな態度で対応する。
「まあ、色々と積もる話もあるとは思うが、まずはこれを見てくれ」
そう言って三機の機体がライトアップされる。
「これは……」
「ZGMF-X425デスティニー、ZGMF-X666Sレジェンド。どちらも従来のMSの性能を凌駕する最新鋭のMS―――君たちの新しい機体だよ」
そういって説明される二機のデスティニーと一機のレジェンド。
「しかし、ギル。この場に機体は三機しかいないようですが……」
レイがそう言って疑問を唱える。確かに、用意されている機体の数は三機であり、彼等は四人だ。数が合わない。
「その事なんだが、色々と話が立て込んでいてね。ハイネ、君には機体の申請が来ていたことを考慮して元々予定されていたこのデスティニーが配備される事になる。もう一機に関しても適正の関係上、シン―――君に合わせた調整をしていてね。このデスティニーは君達の機体になる予定なんだ」
「あ、ありがとうございます」
「議長、喜んでお受け取りいたします」
シンとハイネが同時に敬礼して機体を渡される事に対し礼を言う。
「しかしね―――色々と立て込んでいた事もあってね、これらの機体は未だに未完成なんだよ」
未完成という言葉を聞き、全員が驚く。見た目ではこれで完成しているように見え、OSなどのソフト面で未完成なのだろうかとも思うが、実際は違うと議長が自ら説明する。
「いや、申し訳ない。そんな状態の機体を見せる事になってしまって。それで、このレジェンドに関してなのだが、完成した状態での適正の問題があってね。このドラグーン・システムにはカオスのデータを参考にして量子インターフェイスに改良が加えられていてね―――本来なら高い空間認識能力を持っていなく
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