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生きるために
第一話 便利屋スコール&ハティ
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に片手で受け取り、広げる。
すると、面一杯に一つの少女の姿があった。

「うっわ。また、高町なのは特集か。美少女で砲撃魔道士でSランク級で超善人とか聖女かってーの」

『どういう育ち方でこんな人間が生まれるのかレシピが知りたいですねぇ……実践はしたくありませんが」

「おいおい、そこの塵コンビ。もう少し少年らしく、うわぁーー、凄いなーーー! とか目を輝かせて尊敬の眼差しで見るとかしないのかよ」

「目を輝かせるはともかく実力とかはそりゃ凄いとは思ってるわい」

一応、魔道士の端くれであるから、この少女の実力がおかしい位は認めている。
ただ、まぁ、自分としては文字通り住む世界が違うので、別にそれ以上でもそれ以下でもない。
多少の嫉妬やらは認めるが、別に今の自分で十分なのでよくあるような憎悪などする気がない。

『彼女の仲間……というよりはご友人でしょうか? そこら辺も頭おかしいらしいですし」

「んあ? ああ、執務官のフェイト・T・ハラオウンとかクロノ・ハラオウンとかか」

「それと闇の書……今じゃあ夜天の書か。その主の八神はやて捜査官とその騎士のヴォルケンリッターっていう化物揃い……お前の出身地は人間が生まれる場所なのか?」

突然変異(ミュータント)と一緒にすんなよ、フェイ。俺自身は……まぁ、魔力量はAAくらいで普通から見たら十分過ぎなのかと思うけど、それ以外はあのメンバーと比べたら貧相だぞ」

『基本、マスターは対人ですしね。彼女達ならば竜種とかでも簡単に打ち倒せそうですものね』

お前自身もな、と首にかかっている十字架を指で弾きながらコーヒーを飲む。
ブラックにも慣れたものである。

「まぁ、俺様としては全員がすんげぇ美少女っていうのがおいしいけどな」

「ハティ。今すぐに管理局に通報だ。ここにロリコンがいる。汚らわしい事だ」

「あ? テメェ……俺様の年をちゃんと計算して言ってんのか? ああ!?」

「計算しているから明らかにロリコンなんだろうが……! 近寄んな変態」

「へっ。ンな事言って、テメェもさっきから新聞に映っている乳をがん見してたじゃねーか……! このムッツリボーイめ! 後で大人の味を教えてやんよ!」

「その強面の顔でどんな大人の味を教えんだよ……!」

『ふっ。つまり、私の出番ですね。このハティ……いざという時はマスターの為に全裸になる覚悟を常に持ち合わせていましたとも!』

フェイと一瞬目を合わせる。
意思疎通を念話などという無粋なものを無しで終わらせ、ハティに視線を向ける。
そして同時に語る。

「いや、お前、常に全裸だろう。ある意味」

『何と!? これが構造的欠陥……!?』

苦笑を漏らし、そしてコーヒーをもう一度飲もうとし
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