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緋弾のアリア 一般高校での戦い
第3話 学校の案内
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、一瞬背筋を震わせてこちらの方を向いてきた萌の姿が。
 やはり今の目線は一般の人でも気づくほどの目力(めぢから)だったか。
 しかし萌が振り向くとかなめはさっきの目力はどこへやら――兄の俺ですら可愛いと思ってしまう笑顔をしている。
(わ、我が妹ながら怖すぎる……)
 萌もこんな笑顔の妹に何も疑いを感じなくなったのか、それとも気のせいだと思ったのか、こっちに向いたついでなんだろうが、普通に話しかけてきた。
「えっと……遠山くんとかなめちゃん。次は体育の授業なんだけど、二人は校内を見て回っていいんだって。二人ともジャージとかまだないでしょ?」
「あ、確か今日届く手配(てはい)になってたな。そういえば」
「だから校内の案内してあげるよ。――というか転校生が来た時はそのクラスの担任の授業の時間に、クラスの委員長が案内するのが、この学校の仕来(しきた)りなんだよね」
「なんだそれ……まあ、案内してくれるんだったら助かるよ。その案内の(あと)に教科書を取りに行けばいいのか?」
「うん。かなめちゃんも大丈夫?」
「はい。大丈夫です」
 ……名前をつけたバスの時も思ったが、相変わらず敬語で猫被ってるな。
 まあ、一般の高校じゃこれくらいがいいのかもしれないけどな。
「それじゃあ行こうか」
 話が終わり、早速といった感じで案内をしてくれるらしい萌に、俺とかなめはその後ろについて行く。
 すると廊下に出てから俺の背中に、トントン、トン、トントトン、と――かなめが英文(えいぶん)モールスで『やるねぇお兄ちゃん!』と言ってきた。
 なので同じように俺もかなめの背中に、『言っている意味がよく分からん』と返し、そのまま萌について行った。



 その()、萌に体育館や生徒会室、職員室などを案内してもらい、最後に俺たちのクラスが授業をしているグラウンドに向かった。
 萌の案内でだいたいだが、この学校の教室などの場所が分かった。
 しかし――
 グラウンド行くために階段を歩いていると、壁の掲示板には『インフルエンザ予防のため、うがいをしましょう』というポスターが目に入る。『銃の違法改造(いほうかいぞう)をするな』だのと張られていた武偵高とはまるで別世界だな。この学校は。
 かなめも今まで自分の居た世界と違いを感じているのか、キョロキョロと学校を見ている。
 そうやって階段を降り、靴を穿きかえ外に出てグラウンドに行くと――クラスメイトたちはサッカーをしていた。
「今日は男女混合でサッカーなんだ〜」
 着いてそうそう萌がそんな事を言う。
「いつもサッカーじゃないのか?」
「うん。先生の気分でその日にやるスポーツが違うの。たまに教室で授業の時もあるし」
「他には何をやるの?」
 案内の最中、萌に『歳は違うけど、同じクラスなんだか
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