第三十三話 新たな道筋
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…このままだと施設はばれるか?」
「おそらくですが、そうでしょうね。中継ステーションは大きいですし、存在が露見すればすぐにでも大部隊が襲ってくると思いますよ」
「わかった。MS隊を出す―――一機も逃すなよ」
◇
偵察の為に交代で三機ずつ出ていたMS隊は通信で報告を続ける。
『―――異常なし。それにしても面倒くさいな、偵察任務なんて―――こんな辺鄙なところに敵なんか来るわけないだろ?』
ゲイツRに乗った一人のザフト兵士がそう呟いていると、隊長機と思われるゲルググF型のパイロットから通信が入る。
「未確認の情報だが連合のMSを確認したらしい。これがジャンク屋だったりしたなら杞憂だが、もし何らかの連合の施設だとしたら不味いだろ?俺達はその為にいるんだからな」
『ヘイヘイ、わかってますよ。隊長は相変わらず固いっすね〜』
もう一人のガナーザクウォーリアーに乗ったパイロットがそうやって場を茶化すが彼等は気にした様子は無い。
『しかし通信の感度が悪いな。もしかしたらこれは何かあるって事なんだろうかね?』
ゲイツRに乗っていたパイロットがそう呟いた瞬間、熱源反応を捉える。
「これはッ!?各機、注意しろ!どうやら当たりだ。敵が来るぞ!」
正面から突如として現れるMS隊。その数は十機以上―――こちらを逃がす気は無いと見える。
「艦に報告しろ!すぐに出せるMSを出すようにな!」
機体の種類はウィンダムと未確認の大型MA。大型MAに対してガナーザクウォーリアーが砲撃を放つが、陽電子リフレクターが展開され、あっさりと防がれる。
『馬鹿なッ!?』
ウィンダムがその隙を突いて、複数機でミサイルを放ちながら牽制し、ビームライフルで貫いた。
『クソッ!よくも!!』
ゲイツRがビームライフルで一機のウィンダムを撃ち抜くが敵の数が多く、囲い込まれてまともに回避する事も出来ずに討たれていった。
「クッ、母艦に連絡を―――!?」
そう呟き、後ろに下がろうとしたとき、背後で大きな爆発が起こった事が確認される。その数は三つ―――連続してそんな爆発が起こった理由を推測する。それが示されるのは―――
「俺達の母艦が沈んだって言うのか!?」
一体どうやって?そんな事を考える暇も無く、最後のゲルググF型の一機もユークリッドの砲撃に貫かれた。
◇
「意外にあっさり落とせたね〜」
ネオは自身の愛機となったドラグーン装備のライゴウガンダムを駆り、三隻の沈んだザフト艦を眺めていた。ごく単純な戦闘だった。ガーティ・ルーのミラージュコロイドを利用して接近、そして先行部隊としてNダガーN部隊を出撃させる。艦の射程距離に入った時点で不意を突い
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